多くの体の不調の原因に「自律神経の乱れ」が挙げられます。 症状が多岐に渡るため、「適当なことを言ってるんじゃないの?」と疑われることもありますが、自律神経の働きを知れば、なぜ多くの症状が見られるのかがわかります。 今回は自律神経失調症の症状の特徴やその原因、対処法についてお話ししていきたいと思います。 自律神経の働きと自律神経失調症 自律神経とはその名前の通り、自律して働く神経のことです。 たとえば、「よし、今から心臓を動かすぞ!」と意識する人はいません。 私たちが意識しなくても心臓は動きますし、暑くなれば汗を出して体温を自動で調節してくれます。 こういった、精神や身体を正常に保つ働きをしているのが、自律神経です。 自律神経は活動的になる交感神経と、リラックスしたときに働く副交感神経で成り立っています。 ところが、何らかの理由でこの働きが乱れると、日中活動的なときに副交感神経が働いて集中力が低下したり、本来身体を休めなければいけない夜に交感神経が働いて不眠になったりします。 この状態が自律神経失調症です。 自律神経失調症の症状 身体のあらゆる面に作用する神経なので、症状も多岐に渡ります。たとえば、全身の倦怠感、微熱、不眠、イライラ、集中力の低下、不安感、といった全身症状や精神症状。 頭痛、疲れ目、耳鳴り、味覚異常、息苦しさ、動機、血圧変動、吐き気、便秘、肩こり、腰痛、冷え、ほてりなどの身体の各部位の症状があります。 自律神経の乱れの原因 自律神経失調症の原因は、ストレスと生活リズムの乱れが主な原因になります。といっても、ひとつの事象が影響するのではなく、色々な要因が複雑に絡まりあって起こるため原因を特定するのは難しくなるでしょう。 たとえば、ストレスといっても仕事などのストレス、人間関係、環境の変化などが考えられますが、その人がどれだけストレスに耐性があるかでも変わってきます。 「新しい生活になれるか不安だなぁ」と思う人もいれば、「新生活が楽しみだ」と思う人もいるということです。 自律神経の乱れは女性に起きやすい また、女性の場合はホルモン分泌の変動が多いため、これも自律神経の働きに影響します。 自律神経失調症が男性よりも女性に多いといわれるのは、これが原因です。 自律神経失調症の対処法 ご自身で出来る対処方法としては、症状がまだ軽い場合1:2で腹式呼吸を行うことをお勧めします。 例えば、鼻から1.2で息を吸い込みお腹を膨らまし、3.4.5.6で口から息を吐きお腹を凹まします。 「呼吸」だけが意識しても意識しなくても出来ます。 このことを利用して本能脳と理性脳の摩擦によって発生した「圧」により歪んでしまった脳幹をゆっくり元の状態に戻していきます。 腹式呼吸を行うことで副交感神経を優位にし、自律神経を正常な状態に戻しましょう。 筆者プロフィール 植屋 浩幸 整体院スリーバランスオーナー 昭和39年 大阪府枚方市生まれ 元消防士 第53回 選抜高等学校野球大会 1981 出場 創業、平成14年/延べ20,000人以上の患者様に体、心、食、3つの視点から指導を行い多くの喜びの声を頂く 家族が心の病にかかり、脳梗塞で倒れたこともあり心身不可分を体験したことから「家族や両親に受けて欲しい施術と知識」をご提供している 元・日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー 推薦 東京パラリンピック統括トレーナー 推薦/枚方市教育委員会 講演 公益財団法人 枚方体育協会 メディカルインストラクター/マスコミ出演多数
筆者プロフィール
植屋 浩幸
整体院スリーバランスオーナー
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします