まだ20代なのに、下腹が… 20代で中年のおじさん程では無いにせよ、太ってないのにお腹が出る女性の方がおられます。 時々私どもの方へも来られます。 立って貰い、最後に姿勢を手で整える時、お腹に触れるとそのことを気にされているのでしょう。 うっかり声を掛けずにやってしまうと、後ずさりされる方は概ねこのコンプレックスをお持ちです。 だからと言って、太っているわけでは有りません。極く普通の体型です。 と、言うより「太ってないので、余計目立ってしまう」ということです。 ですから、指でつまんでも、脂肪の厚い層は感じません。 プックリお腹の原因は?カラダからのサイン 仕事はパソコンメインのデスクワーク 仕事はデスクワークで、1日中座ってパソコン操作をしている様な方に多いです。 少し前かがみになるせいで、首・肩も良く凝るし、マッサージは欠かせないという方ですね。 猫背気味になるのを気にしている方は多いのですが、太ってないのにお腹が出るのと何か関係が有るのでしょうか? 太っていないのにお腹がでる3つの理由 1.猫背で立つときバランスをとるため 毎日殆んど1日中、椅子に座って前かがみの姿勢を取ると、腰痛の原因にもなります。 首・肩・背中・腰・脚が凝ったり、痛みも出てきます。 これは筋肉が硬くなり、血管を圧迫するので、血流が悪くなります。 その事により酸素・栄養が十分に送られなくなり、又、老廃物の排出も制限を受けるからです。 猫背気味の姿勢では、立っているだけで筋肉が酷使され硬くなります。 そこで、猫背で後弯した胸椎とのバランスを取る為に、腰椎は前方に大きくカーブしてお腹(下腹部)を押します。 その為、押されたお腹が、まだプックリとまでは行かなくとも、ご本人には気になる膨らみになります。 この血流の悪さは筋肉だけではなく、脳・内臓の血流不足も招いてしまいます。 体全体的な代謝も低下し、冷え症等の思わぬ症状を招く事が有ります。 2.筋肉が緊張することで背骨をお腹側に強く引くため 太ももの付け根近くに大腰筋という大きな筋肉があります。 この筋肉は、太ももの付け根近くの内側からお腹の中を通り、腰椎に附いています。 この筋が緊張すると腰痛の原因になります。 また、腰椎をお腹側へ強く引くので、お腹が圧迫され、前方へ押されて出てきます。 3.腹式呼吸で内臓を圧迫するため 1番大事な事ですが、猫背で背中が丸くなっている方は、胸を大きく開く事が出来ません。 従って、ろっ骨を開閉して行う「正常な胸呼吸」が出来なくなり、「腹式呼吸」と呼ばれている「横隔膜を上下させてお腹で行う呼吸」しか出来なくなります。 横隔膜は息を吸う時、強い力で下に下がり、内臓を圧迫します。 押された内臓は下腹へと向かい、長い間にお腹前方へと向かいお腹プックリが完成します。 プックリをなくすには、普段からの心掛けが大事 このプックリは太っている訳では無いので、ダイエットは効果が有りません。 これを腹中に収めるには姿勢を正しくする。胸呼吸が出来るようにすれば、次第にへこんで来ます。 一旦このレベル迄進んだ方は整体での、施療は必要ですが、ご自身でも長時間同じ姿勢を取らない、時々立って歩く、腕を上に上げて胸を開く、背伸びをする、横向きに寝ない等の心掛けをされた方が宜しいでしょう。 筆者プロフィール 立坂 満 ひかり療整院院長 福岡県中間市で、整体院を営んでいます。 開業以来もう20年を超えました。当院の施療は、只、その場だけ気持ちよく、症状はすぐ戻るマッサージ及び、骨ボキボキは開業以来一切せず、痛み・症状に特化した独特の手技療法を使用しています。 専門学院に2年、他セミナー・研究会を1年経験し、臨床経験を20年過ぎても、これで完璧な手技療法を手にした、と納得する事無く、未だに勉強の日々を続ける毎日です。
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筆者プロフィール
立坂 満
ひかり療整院院長
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