あなたは普段、どのような立ち方をしていますか? 人それぞれ立ち方には癖があるかと思いますが、立ち方ひとつで、猫背になったり、腰痛の原因になることをご存知ですか? 今回は立ち方のクセを3つのパターンに分け、それぞれどんな症状を招きやすいかをご紹介していきます。 あなたの治らない腰痛は立ち方にあるかも!? ぜひご自身の立ち方をこの機会にチェックしてみましょう! 左右非対称:腰痛 このように、左右非対称の立ち方は、腰痛予備軍、もしくは腰痛持ちの方に多く見られます。 「休め」の姿勢に似ていますが、この状態は両足に同じように体重が乗らず、腰のゆがみを助長してしまいます。 立っているときには楽だと感じていても、体に負担をかけてしまう、危険な立ち方でです。 実際に、片足を正面から外側に足先を向けると、片足に重心を移動しやすくなります。 片足が疲れたら、もう一方の足に重心をのせる、といった事が簡単にできます。 良い事のように思えますが、左右のバランスが悪いので、腰だけでなく、身体のゆがみを助長してしまいます。 写真のように、左足より右足を開いている人が多い傾向にあります。 内股:モートン病・猫背 写真のように、親指を内側に向けた立ち方が「内股」の立ち方は、モートン病・猫背の原因になります。 内股の立ち方は、重心が前になり、足のすねの部分に負担がかかります。 この立ち方は女性に多く、その理由は「膝を閉じて座るのが楽にできる」からです。 実際に膝を閉じて座って確認するとわかりやすいと思います。 足の内側をくっつけた状態で膝を閉じるのと、内股で膝を閉じるのを比べると、内股の方が力が必要ないことがわかると思います。この状態が日常化していることもあり、女性には内股が多いのかもしれません。 外股:猫背・腰痛 写真のように、親指を外側に向けた立ち方が「外股」になります。 この立ち方が猫背・腰痛の原因になります。 内股の立ち方と同じで、重心が少し前にかかります。 太腿の外側と、お尻の筋肉を使う立ち方になります。 この筋肉の使い方が、治らない(繰り返す)腰痛の原因の一つになります。 整体院でいくらほぐしても、立ち方が変わらなければ、太腿の横やお尻の緊張はすぐに元に戻ります。 筋力低下により、歩くときにふらつくと、このように外股になるようです。 実際に外股で歩いてみると、左右のふらつきがなくなるのがわかると思います。 外股がお年寄りに多い理由がここにあります。 正しい立ち方 写真のように立つのが正しい立ち方です。 ここで注意してほしいのが、 「中指と人差し指の間と踵の中心を結んだ線(赤)が平衡になるようにする」 と、いうことです。 さらに、指でしっかりと大地をつかんでください。 この立ち方を実際にするとわかりますが、安定性が抜群です。 次に、身体を前後・左右に振ってみてください。 内股や外股の時と比べると、かなり安定しているのがよくわかると思います。 また、背筋が伸びた感じがするのがわかると思います。 外股で立つと、頭が前に出やすくなり、猫背の原因になってしまいます。 正しい立ち方をすると、重心が前にいかないので、背筋が伸びた感じになります。 実際に立ち方を変えただけで、背筋がシャキッとする方も多いです。 まとめ 足裏のサイズは適当に決まっているのではなく、きちんと計算されています。 指先が正面にむいていれば、足裏の長さが有効に活用できている、という事です。 内股や外股の状態では、足裏の長さが有効に活用できていません。 25度開いたり、閉じたりするだけで、前後の長さが約1割減り、36度では約2割減ることになります。 25cm程度しかない足元の長さが、2割減ったらどうなりますか? 前後の安定性がなくなるのが数値の上でも、わかると思います。 人の体は、きちんと計算されてできています。 正しい立ち方を心掛けて、腰への負担を減らしていきましょう。 筆者プロフィール 宮田 テツヤ 足もみてっちゃん 院長 名古屋に足もみ専門院を立ち上げ約17年間。多くの患者様に接してきました。 地元 CBCテレビに2度出演し、健康月刊誌「はつらつ元気」にも2度とりあげ られました。ボールを使った足もみの普及に努力しています。
筆者プロフィール
宮田 テツヤ
足もみてっちゃん 院長
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