顎関節症は何科？迷ったら口腔外科へ！その理由とは？

これは顎関節症かもしれないと思ったとき、どの病院の何科を受診すればいいのかと迷う方が多いのではないでしょうか。 重篤化することはほとんどないものの、顎関節症は原因を特定しにくい疾病です。 専門家のいる口腔外科を、まずは受診するべきでしょう。 原因が口腔内にあるわけではないと診断されると、口腔外科医から整形外科などを紹介されるかもしれません。原因によっては、整体で症状が改善することもあります。 口腔外科のある大学病院か総合病院へ行く 口腔外科ではさまざまな検査から判断 口腔外科では、顎関節症の症状の原因を、さまざまな検査から判断します。口腔外科医は、口腔内を対象にした特殊検査と手術の専門家です。慢性化したり重症化したりした顎関節症の場合は、口腔外科へ行く必要があります。 手術を行わない保存療法を行うのが一般的 大抵の場合、顎関節症は手術を行わない「保存療法」で対応できます。ごく稀に、いつまでたっても症状や痛みが改善されない場合があります。このときは、関節視鏡下での関節剥離術や、関節円板切除術などが行われるケースもあります。 検査の結果、他の科を紹介されるケースも また精密検査の結果、顎関節や口腔内以外に原因があると判断されることもあります。首の骨の異常や自律神経失調などが、顎関節の痛みという不調となってあらわれているケースです。 こういう場合も、大学病院や総合病院で受診していれば、口腔外科から、院内の適切な科をすぐに紹介してもらうことができます。 一般の歯科では顎関節症の治療はできないのか 歯の噛み合わせや歯並びの異常が原因なら歯科でも治療可能 口に関する不調であることから、歯科で顎関節症の相談をされる患者の方も少なくありません。 顎関節症の原因のなかには、歯の噛み合わせや歯並びの異常も含まれます。これらが原因の場合は、歯科医でも顎関節症の有効な治療ができます。歯列矯正や専用マウスピースの作成などを、歯科でお願いするといいでしょう。 できれば口腔外科を併設しているクリニックを しかしこの疾病には、複数の原因をもつことが多いという特徴があります。一般の歯科の技術だけでは、十分な検査や治療ができないかもしれません。歯科医院へ行くとしても、できれば口腔外科を併設しているクリニックを選ぶほうがいいでしょう。 整形外科または治療院に行ってみましょう 首や肩の関節の異常が原因のケースでは整形外科に行くケースも 顎関節症の原因が、首や肩の関節の異常だと口腔外科で判断されることがあります。この場合は口腔外科医から紹介状をもらい、整形外科からのアプローチで顎関節症に対処しましょう。 整形外科医は顎関節の治療は一般にはおこないません。しかし首や肩といった患部については、温熱療法や超音波療法などの幅広い技術を整形外科ではもっています。 治療院で改善するケースもある ガンコな肩こりが顔面の神経に影響を与え、顎を中心とする痛みとなってあらわれることもあります。この場合は、肩、首、背中の筋肉をほぐす治療も有効です。治療院でコリにアプローチすることで、顎の痛みが消えることもあります。 まとめ 顎関節症の専門医は口腔外科で勤務していることが多いです。まずは口腔外科を受診し、ご自分の症状の原因と適切な治療法をみつけてもらうことが大切です。 治療内容によっては、一般歯科や整形外科への通院となることもあります。筋肉のこりが原因であれば、治療院の施術で症状が改善することもあります。