球春が待ち遠しい季節ですね! 私はプロ野球選手のパーソナルトレーナーを担当していたこともあり、この時期はいつも沖縄に呼ばれていました。 コンディションを整えることが、パフォーマンスの成果も大きく変わります。 ですから、とてもやりがいのある仕事でした。 「先生のおかげで成績が伸びました!」 「怪我が治り、早く復帰する事ができました!」 選手からそう言葉をかけてもらうと、信頼関係も深まります。 パフォーマンス向上の鍵は、姿勢のバランス 私のオフィスには野球少年がたくさん来ます。 肘や肩の故障。腰痛や膝のトラブルも多いです。 なかには調子が上がらず「体のバランスを整えて欲しい」といった相談もあります。 スポーツを行う上でバランスを整えることはとても重要です。 私が見ていたプロ野球選手も調子が上がらずスランプに陥ると、必ずパフォーマンスが良かった時の「フォーム」をビデオで振り返ります。 この「フォーム」というのが「体の姿勢」を表します。 姿勢のバランスが悪いと、体の回転や肩の関節の可動域が低下して、真の力を発揮する事ができなくなります。 またそのズレたフォームで運動し続けると、必ず身体に悪影響が起こり、ケガや疲労の原因になります。 ですから野球選手に限らずスポーツをやる方には、ぜひ姿勢のバランスを整える事をオススメします。 バランスのとれた骨格や筋肉は「投げる」「打つ」「走る」といった運動パフォーマンスを最大限に引き出す事が可能です。 過去にはこんな事例も… 先日こんな事がありました。 リトルリーグ強豪チームに所属するK君はピッチャーをやっていて、投げる球も速く、市内でも有名な選手でした。 しかしK君には一つだけ悩みがありました。 投手の生命線ともいえるコントロールが悪く、いつもファーボールで自滅をしてしまうという悪い癖です。 お父さんに連れられて私のオフィスに来たK君。 体格も良く均整のバランスも整っており、なるほど野球が上手なのも分かります。 故障している場所がないか、全身のチェックをしていたところ、右の肩甲骨が大きく下がっている事に気づきました。 右投手の彼が、利き手である右の肩が下がっていると、投げる時の腕の出所が安定しないために、コントロールがバラついてしまいます。 私はすぐに彼の肩甲骨を調整して、元の状態に戻してあげました。 するとどうでしょう、何球かその場で投げる動作をしてもらうと、まるで別人のような美しいフォームに変化しました。 その後、試合でもまったくコントロールが乱れずに見事に完封勝利!とても喜んでくれ、関係者からも感謝されました。 野球上達の近道は、「正しい姿勢のバランス」 ぜひ野球少年は積極的に整体を受けましょう! 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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