両脚の間にすき間のできるO脚は、日常生活を見直すことで矯正できるものもあります。 O脚とは、外側にむけて湾曲した脚の総称です。もっともよくみられるO脚とは、両膝の下にすき間のできる状態ですが、直立したときに太もも、膝、ふくらはぎ、くるぶしがくっつかない脚もすべてO脚とよばれます。 脚をあわせたときに膝の下がくっついていないと、ファッションが決まりません。しかしO脚は、外見の美しさを損なうだけではありません。下半身のバランスが崩れたO脚は、腰や膝に負担をかけ、痛みを引き起こすこともあります。 O脚は生まれつきではなく生活習慣でおこる O脚のおもな原因は、下半身の筋肉の不自然な発達にあります。これは生まれつきではなく、その人の生活習慣やクセがひきおこしたものです。ふだんの座り方、歩き方、姿勢などを改めることで、成人の方でもこうした筋肉のゆがみを正し、O脚を改善させることができます。 膝下O脚の人は、ふくらはぎの骨がバナナのように曲がっていると悩んでいるかもしれません。しかし、骨がじっさいに湾曲しているわけではありません。膝下O脚とは、膝下の外側の筋肉がアンバランスに発達し、腓骨と脛骨という2本の骨の位置がずれてしまっているだけのことです。 ふだんの立ち方と座り方に注意してゆがみを正す 体の重心のかけ方がアンバランスだと、下半身の筋肉は均等に発達しません。左右どちらかの側に重心をかけて立つクセは、O脚の原因になります。重心が体の中央にくるように意識して、下腹部に力をいれて立つことが大切です。O脚をはやく矯正したい人は、ヒールの高い靴もさける方がいいでしょう。 O脚矯正をするには、座るときの姿勢にも気をつけなければいけません。左右どちらであっても、足を組む姿勢はよくありません。背筋を伸ばして腰かけ、膝をぴったりとつけて座る習慣をつけましょう。下半身の筋肉のバランスが整ってくると、O脚はしだいに改善されていきます。 下半身のゆがみ防止ストレッチで膝下がまっすぐになる 悩む方の多い膝下O脚改善のためのストレッチ方法をご紹介します。このタイプのO脚を矯正するには、膝から足首にかけての筋肉を柔軟に保つことが大切です。 椅子に腰をかけ、右の足首を左足の膝のうえへのせ、右手で右足首をつかんで固定します。左手のゆびを右足のゆびに絡めて、左手の力でゆっくりおおきく右足首を10回まわします。つぎに、左足首も同じような姿勢でまわしてください。ふくらはぎのコリがほぐれていくのがわかります。 太ももの筋肉をほぐすことも大切です。膝の負担が減ることで、膝下O脚改善に役立つからです。まず床に正座をします。そのまま上体を後ろへ倒し、背中を床にぴたりとつけたポーズを30秒つづけます。両足の左右の親ゆびと両膝はくっつけるのがポイントです。太ももの筋肉が気持ちよく伸びるのを意識しましょう。 まとめ O脚は骨が曲がっているのではなく、姿勢や悪習慣のせいで、筋肉がアンバランスに発達した状態のことです。O脚の度合いにもよりますが、正しい姿勢の習慣を身に着け、ストレッチなどで筋肉のケアをすれば、成人でもO脚矯正ができます。 セルフケアが続かないという方は、O脚矯正をやっている治療院に相談するのもいいでしょう。
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