この度、ヘルモア様で、コラムを書かせていただくこととなりました「TH東洋総合治療センター」の代表 外山 仁です。 最近、臨床で私が特に気になっているのが・・・ 子供が、カラダと心のバランスを上手に調整できていないということです。 今回のコラムでは、将来を担う子供のカラダについて考えてみたいと思います。 子供の自然生命力が低下 子供の成長は私たちが想像もつかないくらい早いです。 洋服のサイズなどは、0〜6歳児までには、6サイズも変わるそうです。 そんな、子供の成長を大人は暖かく見守ります。 外で元気に遊び、野山を駆け巡る!!私の幼少時代はそうでした。 しかし、最近の子供事情はどうでしょうか? みなさんもご承知のように、以前と比べ、子供たちが外で遊んでいる風景が本当に少なくなりました。 特に最近はカラダを動かすことよりも、室内でスマートフォン、ゲームなどで遊ぶ子供たちが本当に多くなっています。 カラダを動かさないことで一体、子供のカラダには、どのような変化が現れるでしょうか?? 現代社会においては、自然との隔たりが大きくなればなるほど、カラダの中にある自然生命力(回復力・治癒能力・適応能力など)が徐々に低下し、弱くなってしまいます。 大人になれば、社会に出て人間関係に頭を抱えることが増えてくるのは当たり前。 それだけ、自然と触れ合う時間が減ってしまっているからです。 しかしそれと同様に、現代に生きる子供たちも、そのストレスを抱えて疲れているように見えます。 大人たちよりもはるかに柔軟で、生命力旺盛であるはずの子供たちから、カラダの活力が消えて来ているように感じているのは私だけではないでしょう。 小さなSOSを見逃さないで 子供はカラダの調子が悪くなると、ストレートに表現します。 「足が痛い」「お腹が痛い」「手が痛い」など カラダの痛みに対して、感じたままで大人に伝えようとします。 しかし、心の痛みには、ストレートには表現することを避けようとする場合が多いです。 直接的なことを話さず、カラダの痛みなどを通じて違う表現を用いて、親や周囲の大人にSOSを出します。 心の変化、カラダの変調、どれをとっても子供が最初に出すSOSは、小さなシグナルです。 この子供の小さなシグナルを保護者や周りの大人たちは見逃さずにしっかりと受け止めることが先ずは重要になります。 子供の成長を豊かにするために~姿勢に気を付ける~ 「落ち着きがない」 「集中力がない」 「根気がない」 これらの症状は、特に、姿勢の悪い子供などに多い症状となります。 姿勢の悪い子供は、カラダのどこかに負担がかかっているために症状が改善されにくく、成長に支障をきたすこともあります。 大人になるとその姿勢を改善することはかなり労力を費やします。 上記の症状は、子供の成長に合わせて徐々に改善されていくものです。 しかし、子供の成長期こそ、治療とともに偏ったカラダの使い方・クセを改善し、正しい使い方を覚えることが急務となってくるのです。 起立性調整障害を持つ子どもは増加傾向にある 子供の症状には、怪我による痛みや不調が多いことは分かりやすいですね。 ただ、最近はカラダの痛みなどもストレスによる不調が多くなっています。 特に、最近では 「朝、起きれない」 「だるくて仕方がない」 「熱が頻繁に出てしまう」 といった「起立性調整障害」を持った子供たちが増えてきています。 その起立性調整障害は、自律神経のバランスの乱れにより生じるもので、その症状もさまざま。 これは、先ほども申し上げたように「姿勢」を改善するのはもちろん、それにより、正しい脳への伝達と脳から指令を受けるカラダの相互バランスを改善する必要性が生じてきます。 まとめ 病院などで、薬のみの処方を受けたが、なかなか改善しなかった・・・ そんな方には、ぜひカラダ全体を整える東洋医学の施術を受け、その効果を体感していただければと思います。 特に、自律神経調整においては、当センターでも自律神経調整を専門で行っていることから、非常に多くのお困りの方が来院されます。 「姿勢の改善」と「呼吸、運動、睡眠リズムを正しくコントロール」をすることで、起立性調整障害が改善する例がたくさん上がっています。 ぜひ、お困りの方、特に親御さんはお近くの対応できる治療院を見つけて、ご相談してみてください。 きっと、子供さんの笑顔が増えていくことでしょう。 筆者プロフィール 外山 仁 TH東洋総合治療センター 代表B−upセラピストアカデミー 代表 資格:鍼灸師・柔道整復師・整体師 予防医学メンタルヘルス指導士 臨床経験18年。これまで約17万人以上の施術を行う。 多くの担当患者様からのご紹介で近郊だけでなく、全国、海外の患者さんを持ち、 治療院技術指導や美容店舗技術指導も経験。 関連書籍、DVD2本を商業出版でリリース。 女性の為のポータルサイト「マイナビウーマン」や、月間2億ページビューを誇る 「東洋経済オンライン」などにも記事寄稿。その他、記事寄稿多数あり。
筆者プロフィール
外山 仁
TH東洋総合治療センター 代表
B−upセラピストアカデミー 代表
資格:鍼灸師・柔道整復師・整体師
予防医学メンタルヘルス指導士
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