ファスティング中には頭痛が起こることがあります。こういう話を聞くと、頭痛持ちの人の場合、ファスティングをおこなっていいものかどうか、非常に気になりますよね。ファスティングと頭痛にはどんな関係があるのでしょうか? ファスティングで頭痛が起こるメカニズム ファスティングで頭痛が起こるのは、低血糖になっているためです。特に、日本人は日常的に炭水化物をかなり多く取っているので、ファスティングをおこなうと低血糖状態になりやすいです。 脳はブドウ糖を唯一の栄養にしているため、血中のブドウ糖が減ってしまうとなるべく多くのブドウ糖を脳に送り込むため、血管を拡張させます。これが低血糖で起こる頭痛の原因です。血管が拡張している状態は、ある意味では炎症を起こしているのと同じことだからです。 そして、低血糖状態が続くと脳はさらに生命の危機を感じて、血流を生命維持を司る脳幹という部分に集中させます。すると、脳の他の部分の血管が収縮することになります。低血糖で頭がボーッとしたり、眠気が出たりするのはこのためです。 しかし、血管拡張が治まったなら頭痛が起こらないのではないか、と思いますよね。ところが、外からわずかでも糖分を摂取すると、今度は一気に脳の血管が拡張し偏頭痛の症状があらわれてしまうのです。 偏頭痛持ちはファスティングをやってはいけないの? 前段の説明を見る限り、偏頭痛になりやすい人はあまりファスティングに向いていないように思えます。 しかし、ファスティングで頭痛を起こさないようにするには、まずしっかりとした準備期間を取って、脳を少ないエネルギーで動かすことになれさせる必要があります。 いきなり3日のファスティングに挑戦するのではなく、半日から挑戦してみるなど、無理せずおこなうことが重要です。 ファスティングで起こる頭痛は好転反応だと説明されることもありますが、こういった好転反応と呼ばれる症状には医学的な根拠はありません。むしろ、無理をする必要はなく、つらいときにはファスティングを中断したほうが健康にも美容にもいいでしょう。 普段から偏頭痛が起こりやすいから不安、という場合には、独自で始めるのではなくファスティングの専門家 ファスティングマイスターの指導のもとでやってみましょう。 筆者プロフィール 植屋 浩幸 整体院スリーバランスオーナー 昭和39年 大阪府枚方市生まれ 元消防士 第53回 選抜高等学校野球大会 1981 出場 創業、平成14年/延べ20,000人以上の患者様に体、心、食、3つの視点から指導を行い多くの喜びの声を頂く 家族が心の病にかかり、脳梗塞で倒れたこともあり心身不可分を体験したことから「家族や両親に受けて欲しい施術と知識」をご提供している 元・日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー 推薦 東京パラリンピック統括トレーナー 推薦/枚方市教育委員会 講演 公益財団法人 枚方体育協会 メディカルインストラクター/マスコミ出演多数
筆者プロフィール
植屋 浩幸
整体院スリーバランスオーナー
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします