軽症の顎関節症なら、マッサージだけでも症状を改善させることができます。顎に違和感はあるけれど、痛みはほとんどないからできれば病院へ行きたくないという方も多いはず。マッサージで効果が実感できるなら、自宅療法で改善に取り組んでみてもいいでしょう。 マッサージは、顎関節を整えることを目的に行います。下顎がスムーズに動くようになれば、関節から音がしたり、痛みが出たりすることはなくなります。 顎関節症は正しい位置に関節円盤がはまっていないことが原因で起こる 耳の前にある下顎窩というくぼみに、下顎がはまりこんでいるのが顎関節です。この骨の接合部分には関節円盤という組織があります。関節円盤のはたらきは、下顎をなめらかに動かすことです。しかし関節円盤は弱く、すれやすい組織でもあります。 顎関節症とは、なにかの原因で関節円盤の位置がずれてしまった状態です。正しい位置に関節円盤がはまっていないことが原因で、下顎が動くたびに音が鳴るなどの症状がでます。 動きやすい関節円盤は、皮膚の上からのマッサージでも元の位置へ戻すことができます。強く圧迫しすぎないように注意しながら、関節円盤の位置を正しましょう。 顎関節症を改善させるマッサージのやり方 マッサージは自宅でできるかんたんなものです。鏡の前に立って顎の付け根を確認します。両手の2、3本の指をそろえて、それぞれ左右の顎関節のうえに当ててください。少しずつ力を加えながら、顎関節をゆっくりと押し回すように指を動かします。 1度のマッサージで、30回ほど指を回転させてください。力の強さは、顎に痛みを感じない程度が最適です。下顎を力ずくで動かしたり、関節部分を引っ張ったりするような動きは避けてください。強すぎる刺激は逆効果になる危険があります。 軽症なら手軽で費用もかからない自宅マッサージが最適 顎関節症とはいえ、できれば専門医の診察を受けるのがいいことはいうまでもありません。しかし痛みがほとんどない軽症の場合は、セルフマッサージで様子をみてみるのもいいでしょう。 病院で顎関節症を治療すると、かなりの時間がかかることもあります。問診、エックス線撮影などさまざまな検査ののちに、症状に応じて、薬物療法や理学療法が取られます。 重症の場合や慢性化している場合は、これらの検査と治療はしかたのないことです。ですが軽症の顎関節症は、放っておいても快癒することすら珍しくありません。多忙な方の場合、まずはセルフマッサージを試してみてもいいでしょう。 まとめ 軽度の顎関節症であれば、病院へ行かなくても、自宅でのマッサージで症状を改善させることができます。専門医もしくは専門の治療家に診てもらうのが好ましいですが、忙しくて時間がとれない方は、まずはセルフマッサージをやってみてはいかがでしょうか。
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