足を横から観察すると、内側に地面につかないアーチ状の部分がありますよね。いわゆる「土踏まず」のことです。この土踏まずがなくなった足を扁平足といいます。 今回は偏平足についてお話ししていきたいと思います。 扁平足がもたらす体への影響とは? 「ところで、扁平足の何が悪いの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。扁平足のデメリットを知るためには、土踏まずの役割を知る必要があります。 足裏には土踏まずに代表されるアーチが3つ存在します。かかと部分から指の付け根にかけて、三角形に筋膜が張っていて、これがそれぞれのアーチを作っています。土踏まずは足裏の内側にあるアーチです。 これらのアーチがあることで、人間はスムーズに二足歩行することができます。アーチは一種のセンサーになっていて、足をついたときに自然に全身のバランスを取ることができます。 また、土踏まずは足裏の衝撃を和らげるクッションでもあります。アーチが正常に作用することによって、長時間の歩行が可能になるのです。 ですから、土踏まずがない扁平足では、これらの体の機能が使えないということになります。 センサーがないため体のバランスを取るときに、余計な力を使わなければなりません。またクッションがないために衝撃がダイレクトに伝わってきます。 これによって、疲れやすく、筋肉・腱・靭帯・骨に負荷をかけやすく、怪我や障害を起こしやすくなってしまうのです。 扁平足の原因は? 扁平足は先天性で起こるものもありますが、ほとんどが後天性のものです。土踏まずのアーチは成長に伴って、足を使って歩くことによって形成されていきます。その証拠に、生まれたばかりの赤ちゃんの足裏には、土踏まずがありません。 歩けるようにようになってから、程よく運動することによって形成されますが、こうした運動が足りないことによって起こるのが幼児期扁平足です。しかし、大抵の場合は成長するに従って筋肉や靭帯が強くなって自然に治ります。 逆に、土踏まずが形成されていたにも関わらず、成人期になってから土踏まずが消えてしまう人もいます。 加齢などによる筋肉の衰えや靭帯の変性、肥満などによって起こります。 扁平足を改善する方法は? これらは足裏のアーチを補助するインソールや、足裏に関係する筋肉のストレッチなどで改善します。 扁平足の方は、自分にあったインソールをおすすめしてくれる治療院を探してみてはいかがでしょうか。 また、動画などで、偏平足のセルフケアのやり方を見て、実際にストレッチなどを行ってみるといいでしょう。 筆者プロフィール 植屋 浩幸 整体院スリーバランスオーナー 昭和39年 大阪府枚方市生まれ 元消防士 第53回 選抜高等学校野球大会 1981 出場 創業、平成14年/延べ20,000人以上の患者様に体、心、食、3つの視点から指導を行い多くの喜びの声を頂く 家族が心の病にかかり、脳梗塞で倒れたこともあり心身不可分を体験したことから「家族や両親に受けて欲しい施術と知識」をご提供している 元・日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー 推薦 東京パラリンピック統括トレーナー 推薦/枚方市教育委員会 講演 公益財団法人 枚方体育協会 メディカルインストラクター/マスコミ出演多数
筆者プロフィール
植屋 浩幸
整体院スリーバランスオーナー
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