最近、東京出張中に移動で電車を利用した時のことです。 驚いた事に車内に乗り合わせた人達のほとんどが、携帯電話やスマフォを利用していました。中にはスマホ閲覧に夢中になり、慌てて下車駅で降りる方も目にしました。 最近はニュースでも「スマホ依存症」や「スマホ老眼」など、スマホを長時間使い続けることにより起こる健康被害が取り上げられるようになりました。 今回は、スマホと健康被害について、最新の研究結果にも触れながらお話ししていきたいと思います。 研究結果:スマホ使用が感情に与える影響 2年前にニューヨークタイムズ誌にも掲載されましたが、ハーバードビジネススクールのコディ氏等の研究で、スマートフォンのような小さな画面を見続けながら作業をしていると、うつむき、身体を丸める姿勢になります。 その結果、行動が消極的になり、感情ストレスも高まったというデータが発表されています。 また同様の実験にニュージーランドの大学が行った研究では、面接時に「うつむき姿勢」と「姿勢を正した直立位」のグループ分けて検査をした結果「うつむき姿勢」のグループは、自尊感情が低く、気分も下がっていて、恐怖心も強かった。 さらに発言も「うつむき姿勢」のグループの方が否定的なものが多かった。という報告がレポートされています。 心理学者や精神科のドクターなども「うつ病患者のうつむき姿勢傾向」を指摘しています。 その反対に「背筋を伸ばして姿勢を正すと、ポジティブ感情が高まり、疲労感が低下して、口数が増えること」が研究発表されています。 心療内科では背筋を伸ばして深呼吸をすると幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も活性化するので、リハビリプログラムの一つとして導入されています。 さいごに いかがでしたでしょうか。 私が講師をつとめている企業研修では、勤務時間の中で1日4回ねこ背を伸ばすエクササイズを3分ほどしてもらう事で、頭もカラダもスッキリして作業効率も高まり、メンタルヘルスの効果もあります。 実際に導入して1年間で離職率が下がったという良い結果も得ています。 日本でも古くから慣用句の表現で「首をもたげる」「肩を落とす」「背中を丸める」・・といった表現は、感情の沈んだ状態を表し、姿勢が感情のコントロールに大きな関係があることが理解されています。 スマホや携帯電話などを長時間利用すると、感情の浮き沈みが起こり、健康的にもよくありません。1日時間を決めて使用することで、予防ができますので気をつけてください。 最近の研究結果によると、スマホの長時間使用は、身体への影響だけではなく、感情にも影響がある、という研究結果が発表されています。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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