こんにちは。まるちゃん治療院の丸井恒介です。 頭痛や肩こりでお悩みの方で、いつまで経っても中々解消されない方がいます。 その方たちは共通してある行為をしていました。 今回はそんな肩こり・頭痛で悩む方が絶対にやってはいけないことをお伝えしていきます。 自分で首をボキボキ鳴らす 勢いよく首を捻って「ポキッ」と鳴らす。 爽快感があって気持ち良く感じるかもしれません。一時的には、、、 この関節を鳴らす行為はどんな効果があるのかしっかりと理解している方は意外と少ないです。 テレビでもよくあるゴッドハンド的な整体などで腰や首を勢いよく首を捻って音を鳴らしている光景があります。 とても見た目が派手で、インパクトがありますよね。 では、それで治っているのでしょうか? 身体は良くなっているのでしょうか? 関節を鳴らす行為について 当院で行っているオステオパシーでも「スラスト」というテクニックがあります。 カイロプラクティックでいうと「アジャスト」ですね。 この方法は関節を可動域(動く範囲)いっぱいにまで動かして、 そこから軽くひと押しすることで可動域を広げるために用いるテクニックです。 固くなってしまった関節や動きの悪い関節に対して行うことがあります。 しかし、実際のところ、このテクニックが適用される方はほとんどいません。 このテクニックを用いなくても安全に可動域を広げ、関節のバランスを良くすることが出来るからです。 このスラスト法は危険な面もたくさんあって、組織を不用意に傷つけてしまう恐れや、 脳卒中のリスクが高まるという報告もされています。 ひどい場合ですと脊髄を傷つけてしまい半身不随などのケースになることもあります。 適切な部位に適切な方法で対処しなければ危険だということがお分かりになるかと思います。 普通の人が関節を鳴らし続けるとどうなるでしょう? では、普通の可動域がある首を自分で捻ってボキボキ鳴らし続けるとどうなるでしょうか? 前述したように、この行為は関節の可動域を広げていきます。 鳴らし続けるとどんどん可動域が必要以上に広がってしまいます。 首の骨の関節をつないで支える役目を果たしている靭帯も徐々に伸びて劣化していきます。 そうなると首の骨を十分に支えるためには首周りの筋肉をより緊張させなければいけなくなってきます。 筋肉が常に緊張している状態になるため、血流が悪くなり頭痛や肩こりを生じやすくしてしまいます。 首周りの大切な組織を傷つける恐れもあります。 首周りは頭や手への血管、リンパ、神経が豊富です。 頭痛や肩こりだけでなく、手のしびれや痛みなどにも発展しかねません。 関節を鳴らし続けると骨の変形も招きます。 長年首を鳴らし続けている人は首の骨も変形していきます。 ストレートネックならまだ良いですが、本当に逆ストレートネックと言われるほど首の骨の湾曲が逆になってしまっている方もいます。その方は毎日頭痛に悩まされていました。 そんな鳴らし続けてしまった関節は回復するまで時間がかかります。 首を鳴らしている期間が長ければ長いほど、身体に不要なダメージを与えてしまっていることを覚えて頂けたら幸いです。 自分で鳴らすのはもちろん!毎回ボキボキする整体も危険 この関節を鳴らす手法は危険が伴います。 もしあなたが通っている整体で、毎回首や腰をボキボキ鳴らされているようであるなら注意してください。 本当にそれがあなたの身体に合っているのか今一度考えてみてくださいね。 この手法は適切な人に行えばとても効果が高いですが、前述した通り適応の方は少ないです。 毎回ボキボキ鳴らすなんてことは論外です。 関節を鳴らすことが不必要な人にこの行為をしてしまうことは、施術の効果よりも危険性の方が高いです。 まとめ いかがでしたか? 肩こりや頭痛に悩む人が絶対にやってはいけない行為です。 テレビやメディアで派手に行われているので、良いと思いがちな行為ですが、実はとても危険を伴う行為なのです。 自分で鳴らすのはもちろんですが、整体やマッサージに行って毎回首や腰をボキボキ鳴らされている人は注意が必要です。 本当にその施術は自分の身体に合っているのか今一度考えてみる機会になればと思います。 肩こりや頭痛で悩む人でもし自分が首をボキボキ鳴らすことを習慣としてしまっていたら、その習慣をまずはやめることをおすすめいたします。 筆者プロフィール 丸井恒介 府中オステオパシーまるちゃん治療院 院長 理学療法士 MRO(J)(JOF認定オステオパス) 医療現場に立ちながらも実際に自分の腰痛を治せずにいた。 オステオパシーという医学に基づく施術方法を知り、腰痛が劇的に改善。 オステオパシーを生涯学んでいくことを決意。 同時に今の日本の医療の在り方に疑問を覚える。 不必要な薬や注射、手術をされてしまっている方が多く、海外と違い日本の病院や 整形外科では手技で人の身体を整えることができる人がいないことに気付く。 自分がその役目を果たそうと府中にてオステオパシー専門の施術院を開業。 腰痛をはじめ、頭痛、手足のしびれなど整形外科や病院に行っても改善されない方に 対して多くの結果を出している。
筆者プロフィール
丸井恒介
府中オステオパシーまるちゃん治療院 院長
理学療法士
MRO(J)(JOF認定オステオパス)
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