2002年に骨盤矯正専門整体院を開業してから、多くの方の骨盤ケアに関わってきました。 臨床の現場で「骨盤」の構造や歪みについてお話しする機会があるのですが、ほとんどの方が「イメージと違っていました。そうなっているんですね」という感想をよく頂きます。 そこで、骨盤の構造や歪みや開きについて解説していきます。 「骨盤」の構造について 骨盤は左右1対の寛骨と、仙骨、尾骨で構成されています。 寛骨はもともと腸骨、坐骨、恥骨が17歳〜18歳くらいに一体化して1個の骨に なっています。 仙骨と寛骨の上部(腸骨)をつなぐ左右1対の「仙腸関節」と、 左右の寛骨の下部(恥骨)をつなぐ「恥骨結合」という関節があり、 その周りは強靭な筋肉と靭帯で支えられています。 骨盤が「歪んでいる」とか「開いている」という状態とは 実際には、骨盤の歪みや開きは「仙腸関節」がアンバランスになってしまった状態のことです。 仙腸関節は、正常な時は3~5ミリ程度動きます。 しかし、何らかの原因で「5~10ミリ」程度動きすぎてしまったり、反対にロックがかかり固定して動かなくなってしまった状態が骨盤がゆがんだり、開いたという状態なのです。 なぜ、仙腸関節が動きすぎてしまったり、ロックがかかってしまうのか? これは、骨盤を支えている筋肉(インナーマッスル)のアンバラン スが主な原因なのです。 骨盤を支えているインナーマッスルにはいくつかあるのですが、その中でも非常に重要な筋肉が「大腰筋」です。 要するに、骨盤のゆがみや開きを改善させるためには、大腰筋をはじめ とするインナーマッスルのバランスを整え、仙腸関節の動きを正常な範 囲に戻すことが重要なのです。 産後の骨盤の状態はどうなっているのか? 産後は、妊娠、出産時に負担がかかってしまった為に、「恥骨結合」が開き過ぎている状態になりやすく、その影響で、逆三角形であるべき骨盤の形が四角形になってしまいます。 このような状態の場合、恥骨結合を正常な範囲に戻すために、周辺の筋肉である「骨盤底筋群・内転筋群」を強化する必要があるのです。 筆者プロフィール 梶田 了 ライフ快療院 院長 かじた式骨盤矯正整体スクール主宰・主任講師 「ずっと通わせない」をモットーに、初回の問診に時間をかけて体の状態をしっかり 把握し、骨だけでなく筋肉のバランスを調整する安全なオリジナルの矯正法を使い、 根本から改善するために一人一人に合ったエクササイズ指導や日常生活のアドバイスもしています。 来院者は20代〜40代の女性が中心で独自に開発した「かじた式骨盤矯正法」を 施術の軸に取り入れ、特に「産後の骨盤矯正」を得意としています。
筆者プロフィール
梶田 了
ライフ快療院 院長
かじた式骨盤矯正整体スクール主宰・主任講師
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