こんにちは自律神経専門整体院和屋の小田です。私のコラムに目を通していただきありがとうございます。 今回は出産後のお母さんが気になる産後の骨盤矯正や尿漏れ、抜け毛、育児ノイローゼなどの産後トラブルの解決法をお話しさせて頂きます。また直ぐにお二人目をご希望されているお母さんにも効果がありますので参考にしてみてください。 出産後に整えるべきは骨盤ではなく・・・ 当院にも多くの産後間もないお母さんが来院されますが、みなさん一様に「産後の骨盤を整えてください」とお願いされます。しかし産後に一番大切なのはホルモンバランスの乱れを整えてあげることです。なぜ出産によって骨盤が開いてしまうのに大切なのは骨盤ではなくホルモンバランスなのでしょうか? 出産の仕組みを理解しましょう! まずは、赤ちゃんがどういった仕組みでお母さんのお腹の中から生まれてくるのかを知ることが重要です。赤ちゃんが大きくなったら勝手に出てくるのではありません。ましてや産科医や助産師さんがお腹の中から引っ張り出すわけでもありません。 正常な出産の場合、赤ちゃんが成長し、出産しても大丈夫となると赤ちゃんから臍の緒を通してお母さんに「OKサイン」が出されます。このサインが信号として神経伝達しお母さんの脳に伝えます。そうすると脳が体の各器官に、出産準備をするよう内臓や筋肉の受動運動を司る自律神経などに命令を下すのです。 そして出産に向けて骨盤を緩めたり、子宮や横隔膜、腹筋群などを緊張させたり、痛みの軽減や気を失わないように様々なホルモンを分泌し出産に向かいます。そうすることで陣痛や破水が起こり子宮口が開いていくのです。また筋肉が蠕動運動といって波を打つように動き赤ちゃんを押し出します。これもまたホルモンの働きによるものです。 これら一連の流れに何の問題もなくスムーズに行えるお母さんは安産の傾向にあり、どこかで働きが低下していると予定日を過ぎているのに、なかなか産まれないや難産ということが起こります。すなわち神経伝達や血液循環、その他の様々な生理機能が正常なお母さんほど出産は安定し、ストレスや生活習慣の乱れがあり生理機能が低下しているお母さんほど不安定になるということです。 出産は体の持ついっぱいの機能が凝縮されているんですねぇ。 産後の骨盤はどうなるの? 出産によって開いた骨盤は緩く安定感に欠けます。そのままの状態ですと上半身の重さを支えることも出来ず、股関節からの力を伝えることも出来ないので、歩くことも一苦労です。「やっぱり骨盤が重要じゃない!」って思われるかもしれませんね。 でも大丈夫です!通常、生理機能が正常な方は、緩んだままだとちゃんと動けないと脳が認識し、出産時とは反対に骨盤を締めて安定させようと体の各器官に指示を送ります。これもホルモンの働きによるものです。昔の人は産後間もなくから畑仕事をしていたのはご存知ですか?生理機能が正常に働き、ホルモンバランスが安定することで体が勝手に整えてくれていたんです。 出産による骨盤の開きは、物理的に開いているのではなく生理的に開いているという認識を持つことが重要です。 実は産後に限らず、骨盤が緩んだり歪んだりしてしまうのも生理的な問題が原因しています。過去に骨盤の歪みを指摘されて矯正を受けたことがある方もいると思いますが、何度も同じ歪みを起こし同じように矯正を受けたことはありませんか?姿勢を指摘され意識をしているが、同じように歪む。 これは骨盤の歪みや開きを、物理的にしか矯正できていないから起こるのです。 産後の骨盤矯正も全く同じで、骨盤を締めようとする働きが戻っていなければ、どれだけ矯正しても時間とともにまた緩んでしまいます。最終的に産後に起こったトラブルが改善されるまでに半年や1年かかったという方もいらっしゃいます。 ホルモンバランスを乱す要因 では、産後の様々なトラブルを改善するためのホルモンバランスを乱しているのは何でしょう?100種類以上存在しているホルモンは脳が指示を出し、自律神経がコントロールしています。そしてホルモンバランスを乱す要因はストレスや過去のトラウマ、不安や悲しみといった感情から、大気や水質の汚染、電磁波、放射能、添加物、農薬などの環境にあります。また睡眠不足や暴飲暴食などの生活習慣もホルモンバランスを乱す大きな要因となります。 これらの要因を取り除き、見直していくことでホルモンバランスは安定していきます。また体質の改善を目的とした施術や食事を平行させていくことで、安定までの時間や安定度に変化が出ます。 お子さんのトラブルにも・・・ ホルモンバランスを整えることのメリットは骨盤が締まることだけではありません。赤ちゃんは成長とともに様々な問題を抱えていくことになります。問題となるのは健康面だけではなく、夜泣きや母乳を飲まない、イヤイヤ期、赤ちゃん返り、発達障害など精神的な心の問題まであります。 健康面の問題も含めて、お子さんが発症する問題の多くが、お母さんに起因しています。お母さんのホルモンバランスが整い、生理機能が正常化することで、心身ともに余裕が生まれます。この余裕がお子さんの心身の余裕に繋がるのです。お子さんの問題は、お母さんの体の中に、何か問題があるよぉっていうお子さんからのメッセージだと思ってください。お母さんの心身が健康だと、お子さんも健康になります。 1人でも多くのお母さんが、育児が楽しいと感じて頂けることを願っております。 自律神経を整えることは、食事や睡眠などの生活習慣を見直していくことで、セルフでも十分に可能です。私で宜しければいつでも相談を受けます。皆様の心と体が健やかでありますように。 筆者プロフィール 小田 剛美 自律神経専門整体 和屋院長 もともとはカイロプラクターとして筋骨格へのアプローチを得意としておりましたが、自分が酷いアレルギーを 体質を改善したことで克服した経験から東洋医学のホリスティック療法を志す。 不妊症の原因となりうる生理痛、生理不順、子宮筋腫、子宮内膜症や更年期障害などの婦人科疾患 花粉症、ハウスダスト、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患を中心に 内蔵調整、頭蓋骨調整、エネルギー調整を用いることで体質改善を図ります。 西洋医学、東洋医学、チャクラ、ホメオパシーなどの概念から体をホリスティックな視点からとらえ 機能的、スピリチュアル的に変化させ、健康で幸せな生活を目指して頂きます。
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筆者プロフィール
小田 剛美
自律神経専門整体 和屋院長
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