こんにちは、清水真です。 先日「保育士、幼児教育者向け勉強会」の講師に招かれ「正しい姿勢と健康」についての講演をしてきました。 その中で保育の現場に関わる職員さん達から、いまの子ども達が抱える健康トラブルについてたくさんの質問をうけました。 今回は子どもの健康トラブル、特に脚の筋力低下に関する症状についてお話しします。 深刻な子ども達の体力・身体能力の低下 子どもの健康トラブルについていただいた質問のなかで多かったものを、いくつかご紹介いたします。 ・椅子に正しい姿勢で座る事ができない ・しゃがめない ・ジャンプしたり走ったりするとよく足を挫く ・長時間歩いたり、立っている事ができない など。 子ども達の体力や身体能力の低下は著しいようです。 体の柔軟が硬い子や、少し運動しただけで節々が痛くなる子。 私の院に来る相談でも同様のケースは多いです。 子どものX脚とは? さらに最近ではX脚で悩む子どもの相談も多く受けます。 X脚とは、立った姿勢の時に両足の膝はついていますが、ひざ下から左右の足が外側に開いている状態をいいます。アルファベットの「X」のような形ですね。 X脚では足の重心が不安定になるので、よく転倒します。 乳幼児から幼児の間はほとんどO脚になりますが、2〜3歳頃からX脚になっていく事が多いです。 これは発育段階で筋力がまだ弱いために足が開いていく「生理的X脚」というものです。 だいたいは小学校にあがり低学年を過ぎた辺りから見た目にも改善に向かいます。 しかし残念ながら運動不足の子どもでは、筋肉が発達しないため、そのままの形になってしまうケースもあるのです。 子どものX脚の原因は「筋力の低下」 X脚の原因は、足首の内反傾向が考えらえます。 足関節の歪みや足の筋力の低下などが要因の1つです。 その他にも足のつま先が内側に向く理由は ・膝関節のねじれ ・股関節の歪み ・骨盤、体幹の重心の偏り などが挙げられます。 子どもは大人と違い関節や筋肉も柔らかいため、歪みの原因を見つけてしっかり矯正をすれば、見た目にもハッキリとX脚の状態が改善します。 その後、生活の中で癖を取り除くため、歩行指導やインソールの装着などが有効です。 子どもに起こる歪みの原因の多くは日常の不良姿勢、運動不足による体幹筋力の低下が関係しています。 当院でも施術以上に日常の生活での姿勢を指導したり、しっかりとした運動時間を確保するために、自宅でのトレーニングメニューを指導しています。 脚は体の中でも一番筋肉量が多い部分です。 しかし歩く時間がめっきり減った現代っ子は、その筋力が備わっていないため多くのトラブルが起こります。 成長痛もしっかりとした筋量があれば予防が可能なのです。 外で遊ぶ時間が少なくなった現代の子ども達。 日光を浴びることでビタミンDが体に取り込まれれば骨は丈夫になります。 さいごに ここ数年、膝にある腓骨頭が外に隆起していたり、足の内くるぶし下にある外脛骨が出ている子が増えています。 子どもの骨格の変化は危険サインです。 少しでも気になることがあれば、早めに専門の先生に相談しましょう。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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