私は治療院を運営するかたわら、毎月行政や企業に呼ばれ、従業員の方々に向けた「健康増進のための講座」を行っています。 近年は「健康優良企業」を目指して事業所全体で健康づくりに取り組む会社が増えています。 その結果、生活習慣病の予防改善につながり、従業員のモチベーションアップや、業績にも良い影響が出ているのも事実です。 そこで今回は、私が企業に対して行っている講座の一部分をご紹介しようと思います。 デスクワークは姿勢が大事! 私は姿勢の専門家として「疲れない姿勢」を指導しています。 それはデスクワークや接客態度、そして肉体労働時の体の使い方など多岐にわたります。 特に最近では、IT企業の従業員の方々に「パソコン」を使う時の姿勢のポイントをレクチャーさせていただいております。 椅子の座り方や手の置き方などの高さや角度を変えてあげるだけで、作業効率があがり、仕事による疲労感も軽減できるのです。 デスクワークで重要になる姿勢のポイントは「頭の位置」です。 パソコン画面と目線の位置が合っていないと首が前にもたげる状態になり、頭の重みによる負担が首・肩・背中の筋肉に長時間かかります。 その結果、肩こり・腕の痛み・眼精疲労などを引き起こしてしまうのです。 スタンディングデスクのススメ 最近は『スタンディングデスク』の普及が進んでおります。 これは机の高さを体型に合わせて変えることができる、立ったまま使用できるデスクです。 「長時間座って仕事をすることが重大な健康被害を起こす」といったデータが海外で相次いで報道されています。 座る姿勢は血液循環を低下させ脳や心臓、さらには筋肉や免疫機能にも悪い影響を与えるのです。 そのため、座った姿勢での作業は続けて30~40分程度にとどめて、その合間に立って作業することを推進しています。 スタンディングデスクによって得られる変化 私が関わる企業でも、立って仕事をするスタンディグデスクを導入されています。 ある企業では、立って仕事をするようになってから ・従業員の腰痛が大幅に減った ・クーラーの設定温度にも変化があった ・女性スタッフ中心にエアコンによる冷えやむくみが軽減された などの効果が表れるようになったそうです。 立って仕事をすると血液循環が良くなるだけでなく、一定の筋力を使うことによって運動不足の解決にも一役かいます。 最初は「疲れるのでは?」と不安視する声もありました。 しかし、筋力に刺激を与えながら全身を動かすため、むしろ疲労物質は溜まりにくくなるのです。 さいごに 立って仕事をすることで不良姿勢が快方され、心身の健康にも良い効果が期待できます。 ぜひ皆様もお試しくださいね。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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