ぎっくり腰の治療はけっして難しいものではありません。よほどひどいものでないかぎり、3日ほど安静にしていれば最初の痛みはひいていきます。動けるようになったら、整形外科か整体・カイロプラクティックなどの治療院を受診してください。 しかし最初の激痛がなくなっても、ぎっくり腰の治療は終わったわけではありません。この疾病は再発しやすいのが特徴です。専門家の指導をうけながら、患部付近の筋肉を日々鍛えることが、この病気を徹底的に遠ざける最善の治療です。 ぎっくり腰は回復後が大切!再発の危険があります ぎっくり腰は、正式には急性腰痛症とよばれる疾病です。力仕事などをして、腰に一度に大きな負荷がかかったときにおきやすいといわれています。5つある腰椎の骨のなかで、どれかがずれた状態です。 たいていのぎっくり腰では、時間がたつとずれた椎骨もほぼもとの位置にもどります。しかし1度ずれた骨は動きやすくなってしまうのが問題です。なにかの刺激で同じ椎骨がずれて、ぎっくり腰が再発することはめずらしくありません。 ぎっくり腰の再発をこわがって、必要以上に腰をかばうことはお勧めできません。腰をかばうと姿勢がわるくなり、ほかの関節に負担をかけてしまうからです。ぎっくり腰に1度でもなってしまったら、積極的な再発予防が必要となります。 腰の筋肉をつねに柔軟に保ちましょう ぎっくり腰を防ぐには、腰椎の周囲にある筋肉を弾力のある状態にしておくことが大切です。硬直した筋肉では、外からの衝撃を十分に吸収できません。腰を守るには、血行のいい、柔らかくしなやかな筋肉をつくることが基本となります。 整形外科での電気治療のほか、整体や鍼灸での施術も、ぎっくり腰予防に役立ちます。施設選びでは、なるべく通院しやすい場所にあることがポイントです。日常生活の疲れがたまるだけでも、この疾病は再発の可能性があります。必要なときにすぐに通える、家か職場近くの病院を選ぶといいでしょう。 腰とお尻のストレッチがぎっくり腰予防に効果的 ぎっくり腰予防のエクササイズでは、どの関節も急に動かしてはいけません。つねにゆっくりとした動きで行ってください。 腰からお尻にかけての筋肉を伸ばすと、ぎっくり腰予防にとても効果があります。ヒップの筋肉は大きいのですが、血流が少なくなりがちな部位です。ここをよく伸ばすと、お尻から腰への血行がぐんとよくなります。 両膝を立てた状態で仰向けに寝転びます。右脚を曲げ、右すねを両手でもって、そのまま右脚の膝を胸へ近づけるように引きつけます。このポーズを30秒間キープしましょう。つぎは左足で、同様のストレッチを行います。 背中はかならず床へつけたままにするのが、このストレッチのコツです。太ももの裏、お尻、腰の筋肉がゆっくり伸びていくのを感じてください。 まとめ ぎっくり腰の治療が大変なのは、再発のリスクを一生抱えていかなければいけない疾病だからです。しかし腰の筋肉をしなやかに保つことで、ぎっくり腰の再発率を抑えることはできます。
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