頭痛のなかには栄養不足が原因となっているものがあります。頭痛はありふれた症状です。そのために、原因を真剣に考える人があまりいないのが頭痛の問題だともいえます。 仕事や家事で忙しい30代以上の女性の間では、栄養不足による頭痛に悩む人が増えています。不規則な食事や安易な単品ダイエットをしている人はいませんか?こうした偏った食生活をつづけていると、脳が栄養不足となり、頭痛が頻繁に起きるようになります。 ブドウ糖やビタミンB群の不足によって頭痛が起こる! 栄養不足が原因の頭痛には2つのタイプがあります。 ひとつ目は、ブドウ糖不足によっておこる頭痛です。ブドウ糖は脳細胞のエネルギー源なので、これが足りないと脳は機能障害をおこします。その結果としてさいしょに見られるのが頭痛です。人によっては、目のかすみや震えなどの症状をともなうこともあります。 もうひとつのタイプは、ビタミンB群の不足が原因となっている頭痛です。とくにビタミンB2の不足は、ずきずきする群発頭痛の原因となります。この栄養素は糖質、脂質、タンパク質の代謝を促進して脳の栄養をつくりだすビタミンです。ビタミンB2が不足すると脳が栄養不足の状態となるため、ひどい頭痛がおきるといわれています。 頭痛を抑えるために・・・外食ではどんぶりより定食を 栄養不足から生じる頭痛を抑えるには、なるべく多くの食材を使った料理を毎日食べることです。十分な栄養素が摂取するためにも、1日3度の食事回数は必要です。忙しいからといって食事1回を抜いたり、単品のダイエット食で食事を置き換えたりすることはお勧めできません。 仕事が忙しくて外食が増える人は、定食を選ぶようにしましょう。どんぶりなどの1品料理ばかり食べていると、栄養素がかならず不足するからです。頭痛がひどい場合は医師や栄養士に相談をし、必要な栄養素をおぎなえるマルチビタミン剤などを処方してもらうこともできます。 生活改善は必須です!しっかり睡眠をとって 頭痛解消のために、食生活の見直しと改善は避けて通ることはできません。それだけでなく早寝早起きの習慣も取り入れると、しつこい頭痛もすっきりとなくなることがあります。早い時間に就寝することで、頭痛の発生を抑えるセロトニンの放出量が脳内で増えるからです。 セロトニンは昼間に多く分泌される脳内物質です。夜10時までに就寝し、午前中に太陽光を浴びる生活を続けると、この物質の分泌量が増えることが知られています。3食きちんと食べて必要な栄養素が足りているのに頭痛が治らない人は、規則正しいリズムの生活をこころがけてみましょう。 まとめ 働き盛りの人が悩まされる頭痛は、栄養不足や生活リズムの乱れが原因なのかもしれません。忙しいからといって食事を抜いたり、パンやおにぎりだけで済ましたりする低栄養の食生活はやめましょう。さらに早寝早起きの生活に変えることもお勧めです。これらの努力で頭痛から開放されるだけでなく、活力にあふれる毎日が送れるようになります。
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