ひどい肩こりで病院へ行き、ストレートネックと診断される人が増えています。ストレートネックとは、首の骨である頚骨のラインがまっすぐに近い状態になってしまう疾患です。 正常な頚骨はゆるやかなカーブを描いています。この湾曲が小さくなってしまうと、頚骨の中を通っている神経が圧迫され、さまざまな不快症状があらわれます。ストレートネックの代表的な症状は、肩こり、めまい、頭痛、吐き気です。 ストレートネックかもと思ったら病院の何科へいけばいいの ストレートネックで病院を受診する場合は整形外科を受診しましょう。 この疾患の診断にはレントゲン撮影が必要です。画像診断によって、ストレートネックの進み具合や、合併症の有無などがわかります。 一般的に整形外科では、首を上方へゆっくり引っ張る方法でストレートネックを治療します。これは牽引療法とよばれる治療法です。頚椎専用の牽引機器を使い、骨が正しい湾曲にもどるように、10分ほど時間をかけて首の骨に力をかけます。合わせて電気療法や温熱療法で首の筋肉をほぐします。 そのほかにも肩に電気を流す治療、薬(血流をよくするものや、筋肉の張りを取るものなど)といった治療を受けることもあります。 治療院でも治療を受けることができます 整体や接骨院、鍼灸院といった治療院でも院によっては治療を受けることができる場合があります。 レントゲンを撮ることはできませんが、手技を使って首の緊張をとるなどして治療していきます。 治療法も治療院によって様々です。まずは一度問い合わせをして、治療を受けることはできるか、できるのならどんな治療を行うのかを不安な方は聞いてから予約をするといいでしょう。 ストレートネックもひどくなるとヘルニアを併発する可能性も ストレートネックを長い間放置し、首に負担をかける生活を続けていると、頚骨のゆがみはさらにひどくなります。この疾患の人は、頚骨椎間板ヘルニアを併発することもめずらしくありません。レントゲン撮影に加えてMRI検査をすれば、ストレートネック症がどこまで進んでいるのかがわかります。 頚椎椎間板ヘルニアとは、首の骨の椎間板がとびだしてしまう疾患です。ヘルニアが脊髄を刺激するので、肩の痛み、手のむくみ、腕のしびれなどの症状があらわれます。ヘルニアを併発しても、首周りの筋肉ストレッチなどで進行をある程度抑えることは可能ですが、重症になると手術が必要になることもあります。 まとめ ストレートネックかどうかはレントゲンを撮るとよく分かります。レントゲンを撮るには整形外科に行くことが必要です。 そこで実際に撮影して自分がストレートネックと分かった時はご自身の判断で治療する場所を決め治療していきましょう。 ストレートネックは放っておくとヘルニアを併発することもあります。早めに治療していくことが大切です。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします