肩こりがひどくなると、人によっては吐き気に悩まされることがあります。肩こりとは、血行不良がひきおこす不快症状のことです。一般的にはだるさやこわばりのことですが、ひどくなると肩周辺に痛みを感じるようになります。 首や肩に負担のかかる仕事をしている人は、肩こりに慢性的に悩まされることが多いようです。ですが吐き気まで伴うようになれば、病院で専門医に診てもらうほうがいいかもしれません。ひどい不快症状はただの血行不良ではなく、ほかの病気の兆候である可能性があります。 肩こりがひどくなるとこんなに不快な症状がでる 肩こりがひどくなると、不快を感じる範囲も広がります。軽い肩こりであれば、僧帽筋とよばれる肩の筋肉が痛むだけです。これが悪化すると、首や背中の筋肉までこわばるようになります。ここまでくると、痛みがひどくて首をまわすことも背筋を伸ばすことむずかしくなります。 重度の肩こりでは、吐き気、めまい、耳鳴り、頭痛、手のしびれなどをともなうことも珍しくありません。さいしょは後頭部と首すじがこわばり、次第にこれらの症状がでてきます。がまんしていると、肩こりといっしょにこれらの症状も慢性化しやすくなります。 身に覚えのない肩こりと吐き気がおこったら検査を 肩こりのおもな原因は血行不良です。デスクワークで背中を丸めることが多い人、緊張して肩に力をいれるクセのある人は肩こりをおこしやすいといえます。首から肩にかけて筋肉が硬くなり、血流がわるくなりがちだからです。 注意したいのは、こうした生活習慣がないのに肩こりがおこる場合です。内臓や神経の不調が肩こりをひきおこしているのかもしれません。吐き気がともなう肩こりに悩まされている人は、病院で早めに検査を受けるほうがいいでしょう。胃炎や食道炎など、深刻な病気のせいで吐き気がおきている可能性もあります。 昼間の肩こりはその日のうちに解消する 中年期をむかえるころには肩のこわばりもひどくなり、四十肩、五十肩とよばれる症状がでるようになります。疲れを翌日にもちこさないように、ていねいなストレッチやマッサージで肩こりを毎日すこしずつ解消しましょう。 デスクワーク中心の人は、できれば2時間おきに休憩をとってください。このときに背筋をのばす、肩から腕をまわすなどの動作をとりいれると肩こり予防に効果的です。家では入浴中に筋肉をしっかりほぐすようにしましょう。就寝前にヨガのウサギのポーズをすると、肩と背中のこわばりがとれてすっきりと眠れます。 まとめ いつものことだからと、肩こりを軽く考えてはいけません。吐き気やしびれ、頭痛がある場合は、肩こりもなにかの病気のサインである可能性があります。また慢性化させると、ただの血行不良でも中年期にはつらい症状となってあらわれます。健康維持のために、肩の筋肉は毎日すこしずつほぐす習慣をもちましょう。
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