背中の痛みを感じたら、その原因を自分で考えてみましょう。原因がわからない、背中の痛みがなかなか消えないなどの場合は注意が必要です。それでも思い当たることがなければ、病院の受診をお勧めします。 ただの筋肉痛ではなく、骨や内臓の疾患が背中の痛みとして現れているのかもしれません。腰付近に強い痛みがあれば、腰椎分離症や椎間板ヘルニアの可能性があります。背中上部や背中全体の痛みであれば、狭心症や肺の疾患なども考えられます。 女性特有の体の変化や下着の締め付けに注意 生理前2週間くらいから、月経前症候群という症状になやまされる女性がいます。いらいらしたり、お腹が張ったり、背中の痛みがでたりするのがそのおもな症状です。 女性ホルモンの影響でおこる不快症状なので、月経前症候群の背中の痛みは心配する必要はありません。生理がはじまると不快症状はおさまります。月経前症候群の背中の痛みがどうしてもがまんできない場合は、婦人科で相談してみるといいでしょう。 肩甲骨付近の背中にだけ痛みを感じる女性は、ブラジャーを最近替えなかったかどうか考えてみましょう。サイズのあっていないブラジャーをつけると、胸郭を締め付けている恐れがあります。この場合は下着を適正なサイズに戻すことで、背中の血行不良と痛みを解消することができます。 しつこい痛みは病気のサイン? 原因がどうしても思い当たらないうえ、いつまでも背中の痛みが続くときは病院へ行きましょう。背中の痛みの場合は、まずは整形外科の受診をお勧めします。整形外科医は骨と関節の専門家です。背骨、頚骨、肩甲骨などに異常があれば、レントゲン検査ですぐにわかります。 骨に異常がないとわかれば、整形外科医は内臓疾患の疑いがあると考えるでしょう。この場合は、内科への紹介状を書いてもらってください。 腰の痛みなら腰椎分離症、背中上部の痛みなら狭心症の可能性 いつまでも消えない背中の痛みは、深刻な疾患の兆候であることがあります。病院では、痛みの強さや痛む場所などを医師にくわしく話しましょう。 腰のあたりに強い痛みを感じる場合、その痛みは腰椎分離症や椎間板ヘルニアの症状かもしれません。これらの疾患は、放っておくと症状が進行します。手術を避けるためには、痛み止めの薬物療法と、筋肉を鍛える運動療法にはやめに取り組む必要があります。 背中の上半分や背中の真ん中あたりに痛みを感じる人は、内臓疾患を患っているのかもしれません。心臓の血管が詰まる狭心症や、肺の疾患を抱えている人は、背中の真ん中あたりに痛みを感じます。どちらも重体になってからでは治療のむずかしい病気です。病院で精密検査をうけ、すこしでも早く治療にとりかかる必要があります。 まとめ 背中の痛みの原因はさまざまです。ありふれたものから、深刻な病気の兆候までふくまれます。原因を特定するためには、背中の痛みを放置しないことが大切です。痛みが続くようであれば、病気を疑い、専門医のところで相談してみましょう。
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