姿勢が悪いと太るという考え方には根拠があります。姿勢が悪い人は、腹筋、背筋、大胸筋をほとんど使っていません。これでは、うつくしいスタイルをつくるために必要な筋肉が衰えるばかりです。 正しい姿勢をとると、体幹をささえる筋肉が自然に強くなり、ボディラインがひきしまります。よい姿勢の人は骨周辺の筋肉を均等に動かしています。老廃物のたまりにくい痩せやすい体質を手にいれるには、よい姿勢と正しい骨の使い方が大切です。 正しい姿勢で体がスリムになるメカニズム 姿勢のうつくしい人は、外見の印象がいいだけではありません。姿勢のいい人は、普段から大きな筋肉をさかんに動かしています。 よい姿勢を保つために使われるのは、背中の表皮付近にある僧帽筋と広背筋、そして腰椎付近にあるインナーマッスルです。これらの大きな筋肉が動くと、周囲の血流が増加し、リンパ液の流れも改善されます。新陳代謝が活発になることで体温も上昇し、エネルギーを消費しやすい体になります。 代表的な悪い姿勢のひとつに、女性に多い反り腰があげられます。反り腰とは骨盤が前へ倒れた姿勢のことです。骨盤を正しい角度に立てると、腹直筋につねに力がはいった状態になり、ぽっこり下腹が解消されます。骨盤の中の臓器の下垂もなくなるので、反り腰を矯正すると内臓の働きもよくなります。 美しい姿勢のためには、全身の筋肉と骨格を整えることが必要 美しい姿勢のためには、全身の筋肉と骨格を整えることが必要です。しかしトップモデルなみに姿勢に気をつけて過ごすことは、一般人には現実には難しいでしょう。まずはは手はじめとして、肩甲骨周辺と骨盤の位置を意識するように心がけてください。 痩せやすい体をつくるためにも、肩甲骨と骨盤のゆがみの矯正が基本となります。 猫背や巻き肩を解消し、肩甲骨をスムーズに動かせるようにしましょう。肩、背中、胸部の血流とリンパ液の流れがよくなるため、首、顔、二の腕が細くなります。骨盤が正しい位置に矯正されると、腹直筋だけでなく、内腹斜筋と骨盤底筋群という2種類のインナーマッスルもしっかりと使われます。腹筋運動ではなかなかくびれなかったウエストも、これによって細くすることができるはずです。 OLの方は座っているときや電車の中の姿勢にも気をつけて 多忙なOLの方は、1日のほとんどの時間を仕事に費やしています。痩せやすい体を手にいれるには、仕事中でも正しい姿勢を保つことが大切です。 デスクワーク中は、背中の筋肉と腹筋を効率よく鍛えることのできる時間だと考えましょう。正しい姿勢では、横から見たときに、耳、肩、腰が一直線の縦のライン上に並んでいます。このラインが椅子の座面に垂直になるように意識してください。腹筋にかるく力を入れるようにすると、背筋の伸びたきれいな座位を長時間保つことができます。 まとめ 悪い姿勢がクセになると、体の代謝がおちて太りやすい体質になります。背中と骨盤は、正しい姿勢をつくる上でのポイントです。ここを意識して姿勢よく過ごすだけで、普段の生活を続けていても代謝が上がってスリムな体を目指すことができます。
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