腰痛を防ぐには、腰椎周辺の筋肉を柔軟にしておくことがなにより大切です。普段意識しない固くなっている筋を、ゆっくり伸ばすことを心がけましょう。 自宅でストレッチにとりかかる前に、病院をかならず受診しておく必要があります。正しく効果的なストレッチ法でないと、腰痛をかえって悪化させる危険があるからです。腰痛の原因がヘルニアではなかった場合、ストレッチがまったく効果がないこともあります。 ストレッチでヘルニアの腰痛が抑えられる理由 ストレッチをしてもヘルニアが治るわけではありません。しかしこの運動を習慣づけることで、ヘルニアの痛みが再発しにくくなります。 椎間板とは、背骨の椎骨と椎骨の間にある組織で、背骨にかかる圧力をやわらげるクッションのような役割を果たしています。骨の老化やむりな姿勢の影響で椎間板が変形し、中のゼラチン状の核がとびだした状態がヘルニアです。 ストレッチは、縮んで固くなった筋肉を、ゆっくりと伸ばしてやわらかくするエクササイズです。この運動で柔軟になった筋肉は、傷ついて衰えた椎間板を助け、背骨をしっかりと支える働きをします。 患部を温めておくと、ストレッチは効果があがります。自宅でおこなうときは、お風呂あがりのタイミングが最適でしょう。 ストレッチ方法 腰を伸ばすストレッチをご紹介します。 仰向けに寝て、両手を頭のうしろで組みます。左足は伸ばしたままにして、右ひざだけを曲げて立てます。曲げている右ひざを外側へ向けて倒していきます。このとき腰は逆の方向へ引っぱり、腰からお尻のうしろの筋肉が伸びているを感じるようにします。 このポーズを約10秒間保ちます。足を代えて、腰の反対側の筋肉も伸ばします。 腰椎椎間板ヘルニア対策には、腰はもちろん、股関節を伸ばす動きも効果的です。股関節を柔軟にしておくと骨盤の位置が安定します。骨盤が正しいポジションにあることで、腰椎への負担を減らすことができます。 自宅ストレッチの前に必ず専門家に相談を 自宅でのストレッチ療法にとりかかる前に、患者の方は専門家にかならず相談するようにしてください。 ストレッチを行うときは、どの部位に効かせているかを意識することが大切です。間違ったエクササイズでは効果もあがらず、筋肉をかえって傷めることもあります。まずは専門家に相談し、運動のポイントについての適切な指導をうけましょう。 レントゲンやMRIなどの画像診断で、病状について確かな診断を医師からうけることも必要です。腰痛の症状をおこすのは、椎間板ヘルニアだけではありません。運動にとりかかる前に、腫瘍などの別の疾患がなく、間違いなくヘルニアだということを確認しましょう。 まとめ ストレッチをつづけると、椎間板ヘルニアによる腰痛も改善できることがあります。腰をほぐしておくと、柔軟になった筋肉が衰えた椎間板の働きを補ってくれるからです。ただし運動にとりかかる前に、専門家に相談をするようにしましょう。自己流のストレッチでは、腰痛を悪化させる危険があります。ほかの疾患が隠れていないかどうかについても、確認することが必要です。
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