日ごろから悩んでいるめまいは、ひょっとするとうつ病が原因かもしれません。うつ病は、心理面だけでなく、体にもさまざまな不調をおこす疾病です。めまい、頭痛、動悸、耳鳴り、手足のしびれなどの身体面での不快症状が、うつ病ではあらわれます。 うつ病の症状はとても多く、特徴をとらえにくい疾病です。たとえば、めまいがでる病気はほかにいくつもあります。めまいがあったとしても、それがうつ病が原因かどうかの診断は難しいものです。 めまいを含め、うつ病に似た症状がでやすいのが更年期です。症状が似ていても、うつ病と更年期障害では、行くべき病院が違ってくるので注意しましょう。 考えられる原因や同時に起きている症状でどの病院へ行くかを決める めまいはありふれた症状です。異常を感じても、何科を受診すればすぐにはわからないという人も多いのではないでしょうか。めまいの原因には、精神的ストレス、更年期障害、耳や脳の障害などが考えられます。 精神面でのストレスがめまいの原因だとおもわれるときは、心療内科に行くといいでしょう。症状を総合的にみて、専門医がうつ病であるかどうかを判断します。 更年期障害の疑いのある場合は、婦人科を受診すべきです。めまいだけでなく耳鳴りもある方は耳鼻科、激しい頭痛や吐き気をともなう場合は脳神経科へまず行きましょう。 自覚のない仮面うつ病患者が急増 うつ病は心の病のひとつです。ところがうつ病なのに、めまいや倦怠感などが強くあらわれ、体の不調にばかり悩まされる人もいます。こうした人は、仮面うつ病や隠れうつ病とよばれます。めまいなどの体の症状の背後に、心の問題が隠れていることからこの呼び名がつきました。 仮面うつ病の患者は、症状から、自分が身体の病気だと思い込みがちです。病院の検査で身体に異常がみつからない場合は、仮面うつ病の可能性があります。 めまいなどの身体症状がどれだけ強くても、うつ病や仮面うつ病の場合は、心療内科か精神科で治療を受けてください。 これはうつ病?更年期によくあらわれるめまい うつ病ととてもよく似ているのが、更年期障害でみられる症状です。更年期障害の場合も、めまいなどの体の症状だけでなく、気分の落ちこみや食欲不振などの精神面での不調があらわれます。 しかし更年期障害のさまざまな症状は、加齢によるホルモンバランスの乱れが原因です。ホルモン分泌量の変化で自律神経の働きが狂い、体と心の両面で長期間にわたって不快な症状があらわれます。 症状はうつ病ととても似ていますが、更年期障害は心の疾患ではありません。この場合は婦人科へ行き、症状緩和のための相談を受けてください。 うつや自律神経失調症専門の治療院もあります うつ病やうつ病に似た症状である、自律神経失調症専門の整体や鍼灸などの治療院があります。 病院でもらう薬に抵抗がある、なかなか良くならない、そんな方は治療院で施術を受けることで症状の改善ができるかもしれません。1つの選択肢に入れてみるといいでしょう。 まとめ めまいという症状はありふれすぎていて、原因となっている疾患をつきとめることがかえって難しいかもしれません。ストレス社会で急増しているうつ病が、実はめまいの原因になっていることもあります。中年期以降の女性は、更年期障害の影響でめまいがでている可能性も考えましょう。また、うつ病専門の治療院もあるので、1つの選択肢に入れてみるといいでしょう。
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