背中が丸くなった巻き肩は、少し気をつければ矯正することができます。巻き肩はデスクワークの人に多い姿勢です。しかしこれを放っておくと胸が垂れてスタイルが崩れたり、慢性的な肩こりを引き起こしたりする原因にもなります。 軽度の巻き肩なら、比較的かんたんに矯正することが可能です。就寝前にエクササイズをする習慣をつくり、その日の巻き肩のクセをまめにリセットしましょう。背中が硬くなってしまった人は、整体などの治療院で巻き肩の矯正を頼むといいかもしれません。 巻き肩と猫背の違いを理解していますか? 猫背は、巻き肩とよく間違われる体のゆがみです。どちらも胸部を圧迫するゆがみなので、早めの矯正が必要となります。ただこの2つの症例は、ゆがんでいる骨がそれぞれ違います。それぞれのゆがみのポイントを正しく理解し、効果的な矯正を行いましょう。 巻き肩とは、左右の肩甲骨を中心としたゆがみ、猫背とは、胸椎を中心とした歪みのことです。 巻き肩とは、肩甲骨が開いたまま固まってしまった状態です。巻き肩の人を横から眺めると、左右の肩が前方へせり出し、肩関節の位置がふつうよりも下へ下がっているのがわかります。猫背とは、肩甲骨より上部の、胸椎がふつうよりも大きく湾曲した状態です。横から眺めたときに、猫背の人は頭部が体よりも前にでて、あごも上がりぎみになっていることがわかります。 デスクワークのほとんどの人は巻き肩の悩みをもっています 両腕を机に向けて仕事をするため、ほぼすべてのデスクワークの人には巻き肩のリスクがあります。しかし巻き肩の人は胸郭が小さくなるため、呼吸が浅くなる傾向があります。この状態がつづくと仕事の能率はあがりません。さらに頭痛がしたり疲れやすくなったりするなどの不調もあらわれます。 パソコン作業が中心の人でも、せめて2時間に1度は休憩するようにしましょう。また食事のときや携帯をつかうときなどは、背筋を意識して伸ばし、胸を張るようにすることも大切です。巻き肩になりやすい現代人には、姿勢を固まらせない努力が必要となります。 巻き肩を矯正しないと年齢よりも垂れたバストに 巻き肩は見た目がよくないだけでなく、スタイルの崩れにもつながる悪習慣です。巻き肩は、とくにバストラインに大きな影響を与えます。肩甲骨が開きっぱなしになることで、大胸筋と小胸筋のゆるんだ状態が続くからです。バストトップの位置が下がってしまったのは、加齢のためだけではなく、巻き肩が影響しているからかもしれません。 広背筋を鍛えると、巻き肩を矯正しやすくなります。 床に座って両脚を前方へ伸ばしてください。ゴムチューブを足の先にかけ、両腕を伸ばした状態でチューブを左右の手で握ります。背中の真ん中へ向けて肩甲骨を両側から寄せるイメージで、ゆっくりとチューブを引きます。ゆっくりと力をぬきます。この動作を12回続けましょう。チューブを引くときに、腕の力ではなく背中の力を使うことがポイントです。 まとめ デスクワークの方は、巻き肩になりやすい生活習慣をもっています。骨や筋肉のクセをまめにリセットすることが、巻き肩矯正の最善の方法です。美容面にもよくない影響を与える巻き肩は、女性こそ意識して遠ざけたい習慣だともいえます。
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