正常な背骨は体の真ん中を通り、横からみるとゆるやかなS字型をしています。しかし身についた姿勢やクセの影響で、背骨が正常な形をしていない人はめずらしくありません。ゆがんだ背骨は、体にさまざまな不調をひきおこします。 背骨の歪みで軽度のものは、ストレッチなどの簡単なエクササイズで矯正できるものもあります。忙しくて整形外科や治療院などに行く時間がない人は、自宅でのストレッチを習慣にしてみましょう。 背骨は日常のクセで簡単に歪む 背骨のほとんどのゆがみは、日常動作のなかに原因があります。体をどちらか片方に傾ける生活習慣のある人は、背骨がゆがんでいる可能性があります。片方の脚に重心をかけて立つ、同じ足ばかりを組む、重い荷物やバッグをいつも同じ側の手にもつなどのクセにある人は、背骨がすでに歪んでいるかもしれません。 長時間のデスクワークで、気づくと背中が丸くなっている人もいるでしょう。胃のあたりに不快感を感じる、下腹がぽっこりでてきたなどの症状を感じている人は、丸まった背骨のせいで、内臓が圧迫されている危険があります。 背骨のゆがみにはこんなパターンがあります 背骨のゆがみは、骨の周囲の筋肉が正しく使われていないことが原因です。 たとえば利き手側の筋肉が発達しすぎると、そちらに引かれて背骨がねじれることがあります。また反り腰になっている人には、胸から腰までの背骨のカーブが大きくなりすぎていることが多いようです。この場合、ゆがみが大きくなるにつれて肋骨が前方へせり出してしまう人もいます。 歪むのを防ぐには、左右の手や足を均等に使う、机にひじはつかない、高すぎるヒールを履かないなどの工夫をすることが大切です。生活習慣を変えるだけで、筋肉が正しくつき、背骨のゆがみも矯正されていきます。 背骨の歪みをストレッチで矯正しよう 背骨の左右の筋肉をほぐすストレッチ 背骨の左右の筋肉をほぐすストレッチをご紹介します。このストレッチでは、腹筋に力をいれて、ポーズの間に腰が反りすぎないように気をつけましょう。 右手を上へあげ、ひじを頭のうしろへもってきたところで、ひじを曲げます。左手を背中へ回し、右手とできるだけ深く握手してください。 次に左手を上へあげ、同じように握手をします。さいしょは多少きつく感じても、毎日続けていると左右均等な位置で握手できるようになります。 背骨のカーブを正しい湾曲に整えるストレッチ 背中を伸ばし、背骨のカーブを正しい湾曲に整えるストレッチをご紹介します。壁に向かって立ち、足を肩幅に開きます。上半身を90度まで折るようにゆっくり倒し、両手を壁につきます。首のうしろ、背中、腰までが気持ちよく伸びていることを意識しましょう。きついときは、肩幅より広めに足を開いてもかまいません。 まとめ 背骨のゆがみを矯正するには、左右均等に発達した筋肉をつけることが大切です。生活習慣に気をつけるだけで、筋肉と背骨を正しい位置に整えることができます。背骨をリセットしたいときには、ストレッチで筋肉を伸ばす習慣をつけましょう。
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