「うつ?」と思ったら副腎疲労を疑いなさい うつ病の人だとしても、あるいは副腎疲労による抑うつ症状だとしても、副腎疲労を取り除くことによって、症状改善の兆しが見えてくるでしょう。 こう記しているのは"「うつ」と思ったら副腎疲労を疑いなさい 9割の医者が知らないストレス社会の新病"(SB新書)の著者である本間龍介さん。 副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)とは、「ストレスの腺」とも呼ばれる副腎が、ストレスによって機能が低下してしまい、心身の疲労感が強く出てしまう状態のことをいいます。 具体的には、仕事への不満やプレッシャー、職場の人間関係、長時間労働、家族との口論、育児疲れ、介護疲れ、睡眠不足、運動不足など、日常生活の中で副腎に過度のストレスが溜まってしまうことで起きる症状です。 「うつ」の時に出てくる症状に似ているので、うつ病を疑う人が多いのですが、実はうつ病ではなく副腎疲労によって症状が出ていることも多いのです。 今回は、そんな副腎疲労を改善するための方法をご紹介していきたいと思います。 副腎疲労を改善する2つのカギ 「You are what you eat.」これは英語での言い習わしです。あなたの食べたものがあなた自身である---つまり、何を食べているかが、私たちの体を決定づけるというわけです。 人間の体は約60兆個の細胞からできています。 1~2年の新陳代謝で絶えず細胞が入れ替わっていることを考えると、私たちの体は「食べたもの」でできています。 良い食べ物を選ぶということは、自分の人生への「長期投資」そのものなのです。 先行投資をする感覚で、日常の食事を見直すことで、副腎疲労が回復していき、健康を取り戻すことができます。 白い食べ物を控える 白米や牛乳、小麦食品、白砂糖などの白い食べ物を避けることで、副腎疲労を回復させることができます。 白い食べ物は「血糖値」を乱高下させますので、まったくゼロにするのは難しいにしても、意識して食べる量を減らすことはできそうですね。 グルテンを含んだ食品を避ける 腸の炎症リスクがあることで知られている「グルテン」を含んでいる食べ物は、できるだけ食べないようにしていきましょう。 乳製品に含まれているカイゼンに注意 アレルギーの原因にもなる乳製品。 花粉症やアトピー性皮膚炎、頭痛、めまい、下痢、嘔吐、便秘など、さまざまな症状を引き起こす可能性があるそうです。 コーヒーの量を控える ついつい仕事の合間や、日常生活で飲みがちで、好きな人も多いコーヒーですが、これも副腎疲労につながります。 コーヒーはコルチゾールやアドレナリンの分泌を増やすので、副腎だけではなく体全体に疲労がたまる原因にもなるのです。 コーヒーが好きな方は、少し薄めのアメリカンに変えたり、家で使っているコップを小さくすることで、副腎疲労を軽減させることができます。 自分にとって、どんなことがストレスなのか。それを把握しない限り、ストレスのマネジメントは成立しません。 「食事の改善」に加えて、「生活習慣の改善」をすることが、副腎疲労を改善するためのカギになります。 この本の著者は、ストレスマネジメントのために、自分がストレスだと思っていることを10個書き出すことを進めています。 ストレスの原因は、主に4つ。 人間関係・仕事・環境・健康の中から、自分がストレスだと感じるものをピックアップしてみましょう。 リラックスすることを悪いことだと思わない まじめな人の中には、仕事中にリラックスすることを悪いことだと思ってしまいがちです。 緊張状態が長時間続くと、交感神経優位な状態になり、常に興奮しているのと同じになってしまいます。 ほんの5分の休憩でもいいので、ストレスから解放される時間を作ることが大切です。 また、お酒でストレスを紛らわすのは逆効果。 肝臓に負担がかかってしまいますし、副腎の状態が改善することもないので要注意ですね。 睡眠は無料の処方箋 どんなに忙しくても23時までにはベットに入り、深夜0時には眠っている状態を作りましょう。 睡眠には体の修復を促す効果がありますので、意識的に睡眠時間を増やすことで、副腎疲労が回復していきます。 シフトワーカーをやめる シフトワーカーとは、働く時間がシフトで決まっている仕事で働いている人のこと。 今日は朝から仕事、明日は夜勤・・・など、働く時間が一定しないと生活のリズムが安定せずに、副腎疲労を招きます。 デンマークでは、20年以上シフトワーカーをしていた人がガンになると、労災に認定されるほど過酷な仕事なのです。 思考のクセを変える どうしてもネガティブな考え方をしてしまう人がいますが、思考のクセは変えられるものです。 「○○をしてしまった・・・」と過去にとらわれて落ち込むのではなく、「こうなりたい」という未来を考えて、「その未来を引き寄せるにはどうしたらいいのか?」という思考に変えるようにするだけで、副腎疲労は改善されていくそうです。 もっと甘える 大人になったから人に甘えずに・・・と考えるのは、副腎疲労の原因になります。 完璧を目指すのではなく、「ちょっとぐらい怠惰」でいいのです。 いいかげんは「良い加減」と言われるように、100点ではなく、80点取れたら合格だと思うようにすることで、ストレスはかなり軽減されていきます。 さて、いかがでしたでしょうか。 今回ご紹介した本、"「うつ?」と思ったら副腎疲労を疑いなさい" には、うつと同じような症状を招く副腎疲労を改善するヒントがところかしこにちりばめられています。 副腎疲労は病気ではないので、医者に行っても良くなることはあまりありません。 自分で「食生活」と「生活習慣」を変えることで改善させることができるので、ぜひお試しくださいね。
うつ病の人だとしても、あるいは副腎疲労による抑うつ症状だとしても、副腎疲労を取り除くことによって、症状改善の兆しが見えてくるでしょう。
「You are what you eat.」これは英語での言い習わしです。あなたの食べたものがあなた自身である---つまり、何を食べているかが、私たちの体を決定づけるというわけです。
自分にとって、どんなことがストレスなのか。それを把握しない限り、ストレスのマネジメントは成立しません。
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