肩こりの原因の1つとして瞼の異常があり、瞼の手術で肩こりが改善されるケースもあります。 しかも、瞼の異常を原因とする肩こりは、現代人の肩こりの原因として多いようです。 では、瞼の異常による肩こりかどうかを診断する方法、手術の方法などについて見ていきましょう。 肩こりの原因となる腱膜性眼瞼下垂症は、実はちょっとした刺激で発症してしまうもの! 肩こりの原因となっている瞼の異常は、主に腱膜性眼瞼下垂症です。 瞼は医学の専門用語で「眼瞼(がんけん)」と言い、目の上の部分を通っている筋肉「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」の働きで瞼を上げることが出来るようになっています。 ただ、眼瞼挙筋の中でも目の外側に近い部分にある「瞼板(けんばん)」と瞼板と繋がっている薄い組織「腱膜(けんまく)」との結合は、ちょっとした刺激で外れてしまうことがあります。 これを「腱膜性眼瞼下垂症」と言うのですが、瞼をこすったり腫れが生じたりするだけでも発症してしまうことがあります。 腱膜性眼瞼下垂症によるミューラー筋への刺激が肩こりの原因になる! 腱膜性眼瞼下垂症を発症すると、腱膜と瞼板が外れて眼瞼挙筋の瞼を上げる力が低下してしまいます。 それで、瞼を開けようとするたびに、腱膜の下に位置するミューラー筋に大きな負担がかかりやすくなります。 ミューラー筋の働きには交感神経の働きが関係しており、ミューラー筋への負担の分だけ交感神経の緊張が起こり、肩周辺の筋肉まで緊張して肩こりになりやすくなるのです。 特に花粉症やアレルギー、コンタクトレンズを常用している方、逆さまつ毛の方などは目に触れる機会が多く、腱膜性眼瞼下垂症を発症しやすいので注意が必要です。 腱膜性眼瞼下垂症による肩こりかどうかはクリップで診断できる! 腱膜性眼瞼下垂症の手術を受ければ治る肩こりかどうかは、上瞼を専用のクリップで挟めばすぐに診断できるようです。 腱膜性眼瞼下垂症の方は、クリップを挟んだ時に一時的に肩の緊張感が無くなってリラックス状態になります。 また、瞼に小さめの重りを付ける診断方法もあるのですが、この場合は瞼が上がらない場合に腱膜性眼瞼下垂症と診断することが出来ます。 外れた腱膜と瞼板を結合させる手術で肩こりが治る! 肩こりの原因となる腱膜性眼瞼下垂症の手術では、外れた腱膜と瞼板を縫い付けて結合させます。手術前に局所麻酔をするため、手術中の痛みは少ないようです。 たった1時間の手術で入院の必要が無い点でも、気軽に受けられる手術と言えます。 この手術の後は、眼瞼挙筋で楽に瞼を開くことが出来るので、その分ミューラー筋にかかる負担も交感神経の緊張も軽減することが出来るといいます。 まとめ 肩こりの原因は姿勢やストレスなどに考えてしまいがちですが、瞼の異常も肩こりと大きく関係しているケースもあります。 目の痒みや疲れ、視力の低下などが気になっている方は、もしかしたら今悩まされている肩こりが瞼の症状で改善できるものなのかも知れません。 あまりに肩こりの不快感を感じているのであれば、一度腱膜性眼瞼下垂症を疑ってみて検査を受けてみるといいでしょう。
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