肩こりなど体に何らかの不調があった場合には、冷やすのか温めるのかどちらが正しい対処法なのか悩むことはありませんか? しかし、実際に正しいだろうと思われる対処法を実践してみると、治るどころか症状が悪化しているように感じた経験のある方もいるでしょう。 実は、同じように見える肩こりでも、冷やすのが良い場合と温めるのが良い場合とがあるのです。 では、これらを判断する基準をご紹介しましょう。 冷やすのは急性の肩こりの場合! 急に肩に大きな負担をかけることで炎症が起こっている急性の肩こりの場合には、基本的には冷やすことで炎症を落ち着かせます。 そして、炎症による痛みが改善したら、今度は冷やすのを止めて温める対処法に切り替えましょう。 凝って筋肉が緊張している部分を温めることで血行を良くして、筋肉に柔軟性を持たせて肩こりを治します。 慢性的な肩こりは温めること! 「肩こりがなかなか治らない。」と言う方の中には、慢性的な肩こりにも拘わらず冷やしている方が多いものです。 でも、肩こりは日常的な習慣が原因で肩の血行が滞っており、酸素不足でコリが生じているものなのです。 もし冷やしてしまうと、血行はますます滞ってコリは酷くなるばかりです。逆に、温めることで血行を良くすれば、筋肉が柔らかくなって肩こりは改善に向かうはずです。 肩こりを冷やす時は氷やアイスパックを活用すると便利! 急性の肩こりの炎症を冷やす場合には冷湿布を用意するのも良いのですが、身近なもので氷やアイスパックを活用するのも良いでしょう。 氷は製氷機の角型のものを3~4つを水や塩と一緒にビニール袋に入れて、患部に当てながら小さな円を描くように10分間マッサージをしてください。 アイスパックは冷水に浸けたタオルを絞って用意し、患部に10分間当てるだけです。 特に氷の場合は、-12℃以下まで冷やしてしまうと皮膚が凍傷を起こしてしまうことがあるので、冷やしすぎないよう十分に気を付けましょう。 肩こりを温める時は蒸しタオルやドライヤーを活用すると便利! 急性の肩こりの炎症が落ち着いた時や慢性的な肩こりなど、肩こりを温める時には温湿布以外に蒸しタオルやドライヤーを活用するのも良いでしょう。 蒸しタオルはタオルを熱湯に浸けても、電子レンジで温めても作ることが出来ます。いずれにしてもビニール袋に入れると、冷えにくくなります。 蒸しタオルを当てた上からドライヤーの温かい風を当てると、より温め効果は抜群で血行が改善しやすくなります。 まとめ 肩こりは何でも冷やすのが正しいとか、温めるのが正しいと言うことはありません。 「炎症がある急性の肩こりの場合には冷やして、炎症が落ち着いてからや慢性的な肩こりの場合には温める。」 このように、肩こりの状態によって対処法を賢く選択することが大切です。 今まで何らかの対処法を実践していても効果が実感できなかった方は、ぜひ今回ご紹介した正しい対処法を肩こりの改善に役立ててみてください。
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