ある時いきなり、口を大きく開けた時に、顎で音がゴキゴキなることに気付くことはありませんか? 今まで気付かなかっただけに「これって何のサイン?」と思う方もいれば、生活に支障が無さそうであれば「取り敢えず様子を見てみよう。」と思う方もいるでしょう。 実際には顎で音がなるのは何らかの異常なのでしょうか、そのまま放置しておくと不味いものなのでしょうか。 顎で音がなるのは顎関節症の症状! 口を大きく開けた時に顎で音がなるのは、関節円板が前にずれたり骨同士が擦れたりする時に発生するもので、実は顎関節症の症状の一種です。 ちなみに、顎関節症には1~5型までの分類があって、顎で音がなる症状を伴うことが多いのが主に3型や4型です。 3型は関節円板にズレや変形などの異常があるもので、4型は関節軟骨の破壊や下顎の骨の変形などが関係している変形性関節症です。 3型の音は「クリッキング音」、4型の音は「クレピタス音」と言います。 そのままにしておいても治る人と顎関節がに異常が出る人がいる! 顎で音がなるだけで特に生活に支障が無ければ、そのままにしておく方もいるでしょう。 確かに、そのままにしておいても知らないうちに治っていたり、大きな症状には発展せずに済んでしまう方も多いです。 ただ、30%近くの方が、徐々に顎関節に異常が出てしまっているようです。そうでなくとも、顎関節症は治療法や再発を予防する方法があるので、そのまま放置せずに治療を考えた方が良いかも知れません。 歯医者さんではマウスピースを使用した治療を行うことが多い! 歯医者さんに行くと、顎で音がなる原因を特定するためにレントゲンで顎関節を確認することがあります。 そして、状況に合わせて、顎の関節円板の位置を戻したり、ダメージを軽減したり、骨が擦り減らないような治療法を行います。 顎関節症の治療法では、1ヶ月を目安にマウスピースを口の中に入れてもらうことが多いです。 「口を開く時に顎の先が左右にずれて音がなり、口を大きく開けて閉じる時に再び小さな音がして顎の先がずれる。」 こんな方で顎を前に出せば口の開け閉めがしやすく、症状が現れて日が浅い方であれば、症状が改善することが多いようです。 顎関節症は筋肉の緊張を和らげたり、生活習慣で治ることもある! 顎関節症はマッサージや温熱療法で血行を良くすることで、筋肉の緊張を軽減して改善できることもあります。 口を大きく開けないようにしたり、癖になっている頬杖を止めたりすることなど、生活習慣の改善でよくなることもあります。 「マウスピースは見た目が恥ずかしい。」と言う方も多いものです。 このような方だと、マウスピースの前にまずは血行を良くしたり、生活習慣を改善したりなどの対策を一度は試してみるのが良いでしょう。 まとめ 顎で音がなるのには顎の関節や骨の異常が関係していることがあると思うと、慌ててしまうかも知れません。 確かに、顎関節に異常が出ている方もいるので、早い段階で治療や対策を行って万一に備えるのが良いでしょう。 マウスピースに抵抗がある場合には、まずはマッサージや温熱療法、生活習慣の見直しなど簡単な方法を試してから治療を検討するのもお勧めです。
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