慢性的な肩こりは決して激痛と言う訳ではないのですが、何となくすっきりしない不快感に悩まされるものです。 ネットで紹介されている一般的な対策法を色々試してみても、なかなか効果が実感できないと言う方もいるのではないでしょうか。 もちろん、肩こりに良いと言われている対策を試せば良いと言うものではありません。 十分な効果を実感するためには、肩こりが起こる仕組み、肩こりに関連している筋肉を理解する必要があります。 肩こりは斜角筋を酷使した結果起こるもので、腹筋不足も関係している! 私たちが常に行っている呼吸には、肺、横隔膜の働きが関係していることは多くの方が知っているでしょう。 実は、横隔膜の働きには腹筋も大いに関係していて、腹筋不足だとお腹の圧力が低下する分、横隔膜の働きまで低下してしまうのです。 すると、呼吸が浅くなって、吐き切れない空気を吐くために呼吸の回数が多くなって、肩を中心とした呼吸になってしまいます。 呼吸で肩を使うと言うことは常に肩の筋肉を酷使していることになり、中でも首筋にある斜角筋に負担がかかりやすく慢性的な肩こりが起こりやすくなります。 鎖骨と胸鎖乳突筋の交差する左上にある斜角筋の負担が、周辺の筋肉に伝わって肩こりが起こる! 慢性的な肩こりの原因となっている筋肉「斜角筋」は、首筋にあります。 横を向いた時に耳の下から鎖骨にかけてピンと伸びるのが、「胸鎖乳突筋」と言う筋肉です。 鎖骨とこの筋肉が交差する若干左上辺りには、斜角筋があります。 生きるために常にしている呼吸が肩呼吸になってしまうと、斜角筋に負担がかかって斜角筋がだんだんと硬くなります。 この負担は斜角筋だけにとどまらず、酷くなるにつれて耳から肩にかけて伸びている「僧帽筋」にも達するようになって肩こりが起こります。 常に楽な呼吸をするために、横隔膜をしっかり動かすストレッチをしてみよう! 常に行う呼吸だからこそ、肩呼吸では呼吸をしている限り肩に負担をかけ続けていることになります。 これを避けて慢性的な肩こりにならないような楽な呼吸を常に行うためには、ストレッチで横隔膜をしっかり動かすようにするのが良いでしょう。 バスタオルを丸めて背中の下に置いて仰向けに寝て、何度か深呼吸をしてみましょう。 すると、肋骨の上部が縦に、肋骨の下部が横に向かって膨らんだり縮んだりして横隔膜をしっかりと動かすことが出来るはずです。 慢性的な肩こりを引き起こしている斜角筋のストレッチも大切! 慢性的な肩こりを引き起こしているのが斜角筋となると、この部分のストレッチも欠かせません。 まずは両手を鎖骨の下に当てて、下方向に皮膚を引っ張ってください。 この時、顎は若干上向きに、さらにゆっくりと左右に首を傾けるのを5秒ずつ何回か繰り返してみましょう。 まとめ 慢性的な肩こりの原因が、まさか生きるために常に行っている呼吸にあるとは思わなかった方は多いのではないでしょうか。 しかし、実際には常に行っているものだからこそ、肩に負担をかけやすいのです。 少しでも楽な呼吸が出来るように、ぜひ横隔膜をしっかり動かすストレッチ、斜角筋のストレッチを毎日の習慣にしてみてくださいね。
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