国民の約30%超は過去に緊張性頭痛や片頭痛の経験 日本人を対象にした【頭痛】に関する疫学調査では、国民の約30%を越える方が、緊張性頭痛や片頭痛になった事があるようです。 その原因は、「睡眠不足」や「首コリ・肩こりによるもの」、「疲れ目」や「過労」によるものが考えられます。 慢性的な頭痛の悩みを抱えている方の多くは、「頭痛薬」や「マッサージ」等で対処しているようで、ひどい場合は、仕事や家事が出来なくなり、寝込んでしまう時もあります。 猫背が肩や首の筋肉が緊張する要因に こうした問題の多くは、「デスクワーク」により、体の筋肉が緊張する事により起こっています。 長時間椅子に座り、背中を丸めながら作業をしていると姿勢が悪くなります。 私達の体を支える大黒柱は背骨です。この背骨は、私達の脳と細胞を繋ぐ、神経を保護する役目をしております。また背骨はS字カーブの形状をしています。これは頭の荷重(成人で約5キロ)を上手に分散するために、このようなカーブになっているのです。 つまり背骨は頭を支える柱なのです。しかし、デスクワークの姿勢は、頭が前に傾き、手元で作業をするために、腕や肩が前に入り、肩甲骨が開き前屈みの姿勢になります。 その結果、ねこ背になるため背骨のカーブは後弯になってしまいます。 こうなると、頭を背骨で支える事が出来なくなりますので、肩や首の筋肉が緊張して、この重みを支え続ける事になります。 首・肩のコリが頭への血流低下を起こし緊張性頭痛に 肩こりや首のコリが血行不良を起して、やがて頭への血流低下を生みます。これが緊張性頭痛のメカニズムなのです。また眼精疲労(目が充血するのも、血行不良から起こる)なども一緒に併発します。 薬(湿布など)やマッサージをしても、またすぐに辛くなるのは、根本的な原因がねこ背の姿勢と関係しているからです。長時間同じ姿勢での作業は筋肉の緊張を生みます。 セルフケアで改善を 特に長時間デスクワークを行う人は一時間に1回程度は、肩を回す、首を伸ばすなど、自分でストレッチをする事をオススメします。 また首や肩。そして目の周りを温めるのも有効です。両手を合わせて擦りながら温かくなったら、その手を目や肩に載せて見て下さい。とても心地よくて、気持ち良いです。オフィスや学校での作業の合間に、ちょっとだけ行う【セルフケアー】を行ってみてください。その事で緊張性頭痛の予防になりますよ! たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 日本メンターコーチング協会コーチ 手技塾札幌代表 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
日本メンターコーチング協会コーチ
手技塾札幌代表 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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