うつを改善させる効果的な方法の一つに、鍼灸があります。一言で鍼灸治療とは言っても色々な治療法があるのですが、中にはうつの治癒率が8割以上と言われている方法もあるようです。 このような治療では、本当に薬を減らしていけるくらいの効果が実感できるのでしょうか。 頭部鍼通電法で精神の安定に必要な体内物質の分泌を促進することが出来る! うつに最も効果を発揮してくれると言われている鍼灸治療に、「頭部鍼通電法」と言う方法があります。 鍼を通して頭のツボに低周波の電気刺激を与える治療法で、抗うつ剤以上の高いうつの治療効果が認められているようです。 この治療法では、まず脳内で幸福を感じたり痛みを感じにくくする体内物質「エンドルフィン」の分泌を促進します。 さらに、脳内で神経伝達を整えて精神を安定させる体内物質「セロトニン」の分泌を促進することも出来ます。 うつ症状の原因は頚椎への負担にあることが多い! 「薬を飲んでもうつが改善しない。」と言う方の中には、本当の精神疾患としてのうつ病の人は少ないようです。 このような方は、日常的な習慣や姿勢、怪我などによる頚椎やその周辺への大きな負担から、筋肉が過度に緊張する頚性神経筋症候群を発症している可能性があります。 うつ以外にも、自律神経の乱れが関係している首や肩のコリ、めまい、頭痛などの症状が気になっている方も多いでしょう。 鍼灸治療では、頚部の筋肉の緊張を和らげるケアを受けることも出来ます。 鍼灸治療と合わせて運動ストレッチを心掛けるのも、うつの治療に効果的! 頚部の筋肉に原因があるうつの場合には、根本的な原因である頚部の筋肉の緊張を解すケアを同時に行うのが効果的です。 それで、鍼灸治療を受けながら、運動ストレッチを指導されることがあります。 このストレッチには、体操棒を肩の後ろで使って体の軸を安定させながら、上半身を捻ったり肩のラインを中心に棒を斜めに構えたりするものがあります。 ゆっくりと息を吐きながらインナーマッスルを使うことで、体の左右のバランスを整えることが出来ます。 治療には数ヶ月を目安に少なくとも週に1度の定期的な通院が必要! 鍼灸はうつに効果の高い治療法として認められていますが、定期的な通院を必要とします。 通院の頻度が多いところだと、初めの数週間は週に数回通い、症状が改善したら週に1~2回の頻度で3ヶ月間ほど通います。 3ヶ月後も体調に応じて、週に1~2回くらいの頻度で通院することを勧められることもあります。 これを聞くと、「通院頻度が多い。」と感じるかも知れません。 しかし、定期的に通うことには、自己流ではなく専門家から指導を受けつつ適切に体調を管理していくことが出来ると言うメリットがあります。 まとめ 薬が効かないうつには、精神疾患としてのうつではなく頚部の筋肉の緊張に原因がある場合が多いとも言われています。 鍼灸治療がうつに効果を発揮するのも、鍼灸の筋肉の緊張を緩める効果にあります。 さらに、鍼灸には精神の安定をもたらす体内物質の分泌を促進する効果も期待でき、様々な方向から、うつを改善に導くアプローチをすることが可能です。
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