ヘルニアは数ヶ月の保存療法で治ることもあるのですが、症状に合った手術方法で治療を行うこともあります。 ちなみに、ヘルニアの手術方法は、何と6種類もあるようです。 この中には、数十分程度で終わる手術から長いと半年近くかかる手術まで、様々なものがあります。 では、6種類の手術方法はどういうものなのか、見ていきましょう。 日帰りで手術が可能なレーザー治療と経皮的髄核摘出術! 手術と言うと何日間か入院しなければならず、時間的にも費用的にも心配を抱える方はきっと多いでしょう。 しかし、6種類のヘルニアの手術方法の中でも、レーザー治療(PLDD)と経皮的髄核摘出術(PN法)は日帰り手術が可能です。 レーザー治療は数mm程の細かい針を使って腰の椎間板にレーザー照射用の管を入れ、髄核の中心の一部を高出力レーザーで焼いて髄核の神経の圧迫を除去するものです。 経皮的髄核摘出術は背中に直径4mm程の管を刺して、管に通した鉗子で飛び出している髄核を取り出すものです。 いずれも後遺症が残りにくい手術方法ですが、経皮的髄核摘出術には保険が適用されると言うメリットがあります。 1週間以上の入院が必要なラブ法、内視鏡下ヘルニア摘出術 まず、もっとも主流なヘルニアの手術方法にラブ法があります。 この方法では、背中を5~6cm程切開して腰椎の一部と同時に、神経を圧迫する髄核を除去します。 手術自体は長くても1時間程で終了するのですが、手術後にはリハビリなどがあって2週間以上も入院が必要になることがあります。 内視鏡下ヘルニア摘出術(MED法)は背中を1.5cm程切開して内視鏡や外筒管を入れ、神経を避けながら飛び出した髄核を除去します。 この方法もラブ法と同じように手術自体は1時間くらいで終わるものの、1~2週間くらいの入院することになります。 重症のヘルニアは椎弓切除術で治療することがある! 歴史のあるヘルニアの手術方法の1つに、椎弓切除術があります。 この方法では靭帯や骨などの神経の圧迫を除去するために、椎骨の後ろにある椎弓を切り取ります。 ヘルニアが重症化している方、「狭窄症」と言って神経の通り道である脊柱管が狭くなっている方に適した手術方法です。 骨や金属で脊椎や椎体を固定する脊椎固定術 ヘルニアの手術方法には、手術の際に削り取った骨や金属で不安定な脊椎、椎体を固定する脊椎固定術があります。 固定部分に新たに骨が上手く作られれば、固定している金具を外すこともあります。 ただ、実際にはこのようなことは少なく、金具を固定した状態で治療を続けることが多いです。 脊椎固定術は短くて数ヶ月程、長いと半年くらい治療を行います。 まとめ このようにヘルニアの治療には色々な手術方法があるのですが、手術をしなくても治る場合もあります。 手術には体に負担がかかったり、後遺症が残るものもあります。 さらに、費用や治療期間のかかるものもあるので、早くヘルニアを治すためと言えども慎重な判断が必要です。 手術しか道がない、と言われていた人でも、ヘルニアの治療を得意とする整体などの治療院に通うことで、手術が不要になる人もいますので、そうした治療法も選択肢の1つとしてみるのもいいでしょう。
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