急な背中の痛みは「ぎっくり背中」と言うのですが、「急にピキッと音がしたと思ったら痛みで動けない!」と言うぎっくり腰が背中で起こっているようなものです。 ぎっくり背中は範囲の広い背中であるだけに、痛みを感じる部分も痛みの感じ方も様々です。 軽い痛みで済むこともあれば、中には日常生活に支障を来すほどの激痛を感じることもあります。 急な背中の痛みの主な原因は背中筋膜の傷? 急な背中の痛みは筋違いや肉離れなどによるものであることも多いのですが、背中筋膜の傷に原因が潜んでいることもあります。 長時間の座り仕事や悪い姿勢などで背中の筋肉が硬くなり、急に動かした時に背中に大きな衝撃が加わることがあります。 筋膜の傷は背中の内部で起こっていることで、パッと見ただけでは外から傷を確認することは出来ません。 ただ、実際には筋膜で炎症も起こっているでしょうから、悪化させないようにして炎症を和らげるべく何らかの対処を行う必要があります。 ぎっくり背中で痛いときは冷やす 急な背中の痛みが起こると、慌てて思い付くままに何となく対処してしまいがちです。 中には、温めて血行を良くした方が治りが早いと思っている方もいるのではないでしょうか。 実は、ぎっくり背中の痛みは、温めると炎症が悪化してしまいます。 入浴やマッサージ、飲酒などは避けた方がいいでしょう。 急な背中の痛みが起こったら、まずは無理に体を動かさず安静にすることです。 そして、冷湿布や氷嚢、無ければ冷やしたタオルを暫く患部に当てましょう。 ぎっくり背中は温めると炎症が悪化してしまいますが、冷やせば炎症を鎮めることが出来ます。 急な背中の痛みの予防には、簡単なエクササイズが効果的! もちろん、既に急な背中の痛みがある場合には痛みを落ち着かせてからですが、簡単なエクササイズで予防対策することも可能です。 まずは、自分の肩よりも低く腰よりも高い背中くらいの高さの台に手を付いて、少し離れた場所で両足を肩幅くらい広さに開いて向かい合います。 次に、顔を起こして背中を反らせて思いっきり息を吐きながら、上半身を直角に倒して15秒くらいキープします。 このエクササイズでは、硬くなった背中の筋肉を適度に動かしてほぐすことが出来ます。 まとめ 急な背中の痛みを防ぐために、長時間の座り仕事の途中で適度に背中の筋肉をストレッチしたり、普段から姿勢に気を付けることが大切です。 万一ぎっくり背中になってしまった場合には、安静にすること、患部を冷やすことなど正しい対処法で痛みを軽減しましょう。
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