夏バテ予防！夏にむけてのカラダ作りに役に立つ３つの豆知識

こんにちは。サロン結香の矢澤です。前回は【簡単5ステップの味噌作り】のお話でした。
今回は、夏にむけてのカラダ作りに役に立つ３つの豆知識お伝えいたします。

食欲は健康のバロメーター

「最近、なんだか調子がでない・・・」

「なんとなく、だるいし、むくんでいるし・・」

病気じゃないけど、いまいち体調が優れない時ってありますよね。
そんな時に、チェックして頂きたいのが食欲です。

いつもより味付けが濃くなっていませんか？
過食気味になっていませんか？
食欲はありますか？

人間のカラダは、健康のバランスが乱れてくると何らかの不調や変化といったサインをだしはじめます。
実は、食欲もそういうサインの一つと、ご存知でしょうか？

食を整えることは健康で過ごす為に重要

「飲食を節制し、日常生活を規則正しくし、働きすぎに注意する。そうすれば心身ともに健康で、天寿をまっとうし、百歳までいきるのである。」

これは、中国の古い書物で伝えられている教えのひとつです。
昔から、食を整えることは健康で過ごす為に重要と言われていました。

例えば、一本の樹を想像してください。

地面にしっかりと根づき、幹も太く、葉は青々としています。
なんらかの原因で、この樹が傾いてしまい、葉は枯れ、幹も細くなってしまった時、
この樹を立て直す為に、貴女はどんなことをしますか？



きっと、しっかり栄養を吸収できるように、根っこを植え、陽射しが届くよう環境を整えませんか？
私達、人間の場合は、胃腸の調子を整え、生活習慣を見直すことではないでしょうか。


胃腸を労わることは、キレイに年齢を重ねる為にも、とても大切なことです。

もし、食欲の変化に気がついた時は、少しご自身のカラダに耳を傾けてみませんか？

食養生で大切な５つの味

さて、ここからは実践編です。、食養生で大切な５つの味（酸・苦・甘・辛・鹹）について、お伝えいたします。
それぞれの味には、このような性質がありますので、ぜひ体調にあわせて普段の食生活に取り入れてみて下さいね。

①酸味

この味には収斂作用があり、筋肉を引き締め、汗や尿などがでずぎるのを止める作用がある味です。
例えば、とても酸味が強い梅干を食べたときは、顔がギュと緊張しますし、夏に定番の冷やし中華も、汗のですぎや疲労回復にオススメの酸味を生かしたメニューです。

この酸味をもつ食材は・・・梅・酢・モモ・トマトなど。

②苦味

この味には、余分なものを排出し、乾燥させたりカラダ熱や水分を体内から出す作用があります。
沖縄名産のゴーヤは、まさにこの苦味ですね。

この苦味をもつ食材は・・・・苦瓜・茶・菊花など。

③甘味

この味には、滋養強壮やリラックス作用があります。疲れた時の甘いものって・・・ほっとしますしね。

この性質をもつ食材は・・・玄米・はちみつ・とうもろこし・大豆・栗など。

④辛味

この味には、滞っているものを発散させ、巡りをよくする作用がありますので、風邪をひいている時に
取り入れたい味です。

カレー屋さんに行くと、メニューの横に唐辛子マークで辛さが表示されているのを見たことありませんか？
一度だけ、唐辛子マークがマックスのカレーにチャレンジしたことがありますが・・

その時は、ご想像通り口から「ハァーーー、ヒィーーーー！！！」と、見事に何かが発散した経験があります。

この性質をもつ味は・・・ネギ・シソ・生姜・にんにく・大根です。

⑤鹹味（塩辛い味）

この味には、固まりをやわらかくし、便通をよくする作用があります。
きゅうりの塩もみって、作ったことありますか？
少し多めのお塩で、きゅうりを揉んでいると、水分がでてきて柔らかくなりますよね。

この性質をもつ食材は・・・海苔・昆布・わかめ・アサリ・イカ・クラゲなど。


さて、いかがでしょうか？
普段何気なく選んでいる好みの味には、このような性質があります。

体調にあわせた献立を考えるときは、バランスいい味つけも、ぜひ参考にしてみてください。

夏にオススメの「酸甘化陰」（さんかんかいん）

これは、中国の豆知識です。簡単にいうと「甘いものと酸味のものをとると、カラダが潤いますよ」ということ。

夏の猛暑って、カラダの潤いが不足がちになりますよね。
もちろん、お肌も脱水気味で、毛穴の開きが気になったりしませんか？

そして、潤い不足は便秘の要因繋がりますので、夏にカラダを潤わせておくこは大切です。

ところで、酸甘化陰ってどんな食べ物を連想しますか？

実は、日本でも「酸甘化陰」は、馴染みが深いものです。

それは、白米と梅干。



おにぎりでも、この組み合わせは王道ですよね。
お米の甘みと、梅干の酸味。

特に、梅干に含まれるクエン酸は、体内の代謝に関わるもので疲労回復には、もってこい！
夏バテ予防にむけても、「酸甘化陰」を取り入れてみてくださいね。

夏バテ対策には、お酢を上手にとりいれましょう。

今回は、お酢（酸味）をとりいれた、朝ごはんを作りました。



・チキンの甘酢煮
・焼きナス
・鮭と梅干のおにぎり
・小松菜のお味噌汁
・キウイ
・レモン水

お肉の中でも鶏肉は消化が早く、カラダを温める性質のお肉です。
ナスは、カラダにこもった熱をさまし、キウイの酵素や、レモン水はお肉の消化を助けてくれます。
夏は、冷房で冷えやすくもなりますので、温・冷のバランスを意識してみてくださいね。

さいごに

いかがでしたでしょうか？
今回は健康のバロメーターになる食欲のことと、5つの味の特性や、日本でも馴染みが深い酸甘化陰についてのお話でした。

胃腸を労わることが、夏バテ予防にも繋がりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。