顎が鳴るのは20~30代の女性に多いと言われている顎関節症の症状なのですが、日本人では半分以上の方が経験していると言われています。 それほど危険な症状として考えない方は多いのではないでしょうか。 ただ、このまま放置しておくと、噛み合わせや体のバランスに影響することもあります。 ですので、症状に合った治療の方法について見ていきましょう。 ただ顎が鳴るだけでは治療が必要ないことも! 顎関節症の症状の中でも「ただ顎が鳴るだけ。」と言う場合には、医者にかかったところで様子見であることが多いようです。 もちろん、口が開きにくかったり、痛みが気になったり、顎が大きく鳴るようになるようであれば、治療を行うこともあります。 ちなみに、顎関節症の顎の音は、「関節円盤」と言う顎関節の軟骨の擦れ、動きなどによって起こるものです。 顎を動かすたびにカクカクしたり、ミシミシとかジャリジャリなどの音を発するのが特徴です。 顎周辺で痛みを感じる場合には、口を安静にする! 顎が鳴るだけではなく、口を動かすたびに顎やその周辺の筋肉で痛みを感じることはありませんか。 このような場合には顎で炎症が起こっていている可能性があります。炎症の場合は痛みや炎症を抑える薬を処方してもらえることがあります。 ただ、薬の効果はあくまでも一時的なものですので、出来るだけ顎に負担をかけないような生活を心掛けて顎を休ませることが大切です。 食事は柔らかめのものにして、食事以外でもあまり口を開け閉めしたり動かしたりしないように静かに過ごしましょう。 口が開きにくい場合には、マッサージで顎周辺の関節や筋肉を解す! 顎が鳴るのに加えて口が開きにくい場合には、痛みや炎症さえなければマッサージで少しずつ関節や筋肉を解していくのが効果的です。 顎の関節や筋肉を温めて、血行を良くしながら柔らかくしていくのも良いでしょう。 ちなみに、「口が開きにくい。」の基準は、縦に指3本入れてみて開くかどうかで判断することが出来ます。 顎関節症を発症すると、指3本分も口が開かないと言う方、もっと酷いと指1本分しか開かない方もいるようです。 噛み合わせや体のバランスに支障が出ている方は、噛み合わせを調整することも! 顎関節症で噛みにくくなったり、噛む時に口が完全に閉じにくかったりする場合には、顎関節の変形や軟骨のズレで噛み合わせに異常が出ている可能性があります。 そして、顎が鳴るのと同時に、首や肩、頭、腰、耳などの痛み、めまい、耳鳴りなどの症状が出ている場合には、体のバランスが崩れている可能性があります。 まず、噛み合わせに異常が出ていれば、顎の関節を矯正する治療を受けたり、噛み合わせを調整したりすることがあります。 体のバランスが崩れていれば、マウスピースによる噛み合わせの調整、整体による体のバランスの矯正を行うことがあります。 また、あまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、整体や鍼灸で改善するケースもあります。 興味がある方は近くの治療院で対応してくれるかどうか問い合わせてみるのもいいでしょう。 まとめ 顎が鳴る顎関節症は大変な症状として見なされにくいものの、痛み、口が開きにくい、他の全身症状などに悩まされている方も少なくありません。 顎関節症には自然に治るものもありますが、顎が大きくなるようになったり、口が開きにくくなったり、痛みを感じたりなどの違和感に気付き始めたら、早めに適切な処置を行うのが良いでしょう。
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