ぎっくり腰もヘルニアも腰に関係のある症状で、似たようなものとして考えている方は多いでしょう。 確かに、腰椎椎間板ヘルニアがぎっくり腰を引き起こしていることもあるようですね。 しかし、椎間板ヘルニアでありながらも、ぎっくり腰にならない方もいるのです。 では、ぎっくり腰とヘルニアには、一体どのような違いがあるのでしょうか。 椎間板ヘルニアは椎間板の圧迫で中身の髄核が外に飛び出すもの! そもそも、椎間板は背骨の骨と骨の間でクッションのような役割を果たしているもので、外側の繊維輪と中身の髄核で構成されています。 椎間板が極度に圧迫されて中身の髄核が外に飛び出したものが、椎間板ヘルニアです。 ヘルニア自体は通常あるはずの部分から臓器などが飛び出すことを言い、椎間板ヘルニアは椎間板でヘルニアが起こることを意味しています。 ヘルニアによって神経の圧迫が起こると、足の痛みや痺れなどの症状が出やすくなります。 椎間板ヘルニアだからと言って、必ずしもぎっくり腰になる訳ではない? ヘルニアを発症する程に体の歪みがあると、その分体に負担がかかっていてぎっくり腰になりやすいです。 しかし、ヘルニアを発症していても体の負担、疲労を上手く解消することが出来れば、ぎっくり腰になりにくい体をつくっていくことができます。 ヘルニアの治療は保存療法が基本だが、場合によっては手術が必要なことも! 椎間板ヘルニアになると、多くの場合炎症による痛みを抑える薬や筋肉を弛緩させる薬、神経を活性化させる薬などが処方されます。 さらに、コルセットを使用して、患部に負担がかからないよう固定することもあります。 激痛で立ち上がれないほどの重度の症状の場合には、局所麻酔薬を使用して神経ブロックを行うこともあります。 保存療法で効果が見られない場合、神経麻痺がある場合などには、手術が必要となることもあります。 動けるようになるまで長いと3カ月かかることも!? ぎっくり腰は腰の捻挫のような症状であることが多く、腰椎の支えとしての役割を果たす靭帯に急に過度な負荷がかかることで、ダメージを受けてしまうものです。 靭帯のダメージではなく、軟骨や筋肉がダメージを受けていることもあります。 症状が軽ければ数日安静にしていれば治りますが、長いと治療に3ヶ月もかかってしまうことがあります。 まとめ ぎっくり腰とヘルニアは似たような症状に見えて、実は異なるものです。 ぎっくり腰の場合は安静にしていれば治ることが多いのですが、ヘルニアは椎間板の髄核が外に飛び出したもので放置しておいても治らないことが多いものです。 安静にしていても症状が改善している感じがしなければ、ヘルニアの可能性を疑って早めに適切な治療を進めるのが良いでしょう。
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