腰痛はある程度の年齢に達すると誰もが経験する症状なので、「歳だから腰痛なんだ」と考える人も少なくないでしょう。 しかし、腰痛には様々な種類のものがあるのです。 腰痛の原因は不明とされているものが多いですが、あなたの腰痛はいくつかある種類の腰痛に当てはまるかもしれません。 では、腰痛の症状から腰痛の種類をいくつか見ていきましょう。 起床時、寝返りの時、立ち上がる時の強い痛みは加齢による腰痛! 腰痛の症状の中でも、特に起床時や寝返りの時、立ち上がる時などに強い痛みを感じることはありませんか。 もしそうだとしたら、よくありがちな加齢による腰痛だと考えて良いのですが、加齢による腰痛にはいくつか種類があります。 まず、起床時に強い痛みを伴って時間が経つにつれて痛みが減少していくのが、腰椎関節の炎症による椎間関節症による腰痛です。 寝返りの時や立ち上がる時を中心に強い痛みを感じるのが、椎間板の水分不足による脊椎の変形で周りの神経が圧迫される変形性脊椎症による腰痛です。 骨の成分が失われて骨密度が減少して腰から背中にかけての広範囲で長期的な痛みを感じるのが、脊椎骨粗鬆症による腰痛です。 前かがみの姿勢や寒さで強い痛みを感じるのが筋肉や神経が原因の腰痛! 前かがみの姿勢でいる時、長時間寒さを感じてる時に、腰痛の症状が酷くなることはありませんか。 もしそうだとしたら「腰痛症」と言う種類の腰痛の可能性があります。重症化した痛みが慢性的に継続してしまうことがあります。 筋肉や神経に急激に大きな負荷がかかって、過度に緊張を起こしてしまうことで起こる腰痛で、強い痛みを感じているにも関わらずレントゲン写真では診断が困難なことが多く、「ぎっくり腰」と言われることもあります。 痛みだけではなく痺れの症状を感じたら、椎間板ヘルニアの可能性が! 腰から足にかけての下半身で強い痛みだけではなく、痺れの症状まで感じることはありませんか。 中には、痛みや痺れのあまり、真っすぐ立つこと、もっと酷い場合には排尿さえも困難になってしまう方もいます。 こんな時に考えられる腰痛の種類は、椎間板ヘルニアです。 外に飛び出した椎間板の髄核が周辺の神経を圧迫して起こる腰痛で、運動によって腰に過度な負担がかかった場合に起こる腰痛です。 腰を伸ばした時や同じ姿勢を継続した時の強い痛みは、脊椎が原因の腰痛! 立ち上がって腰を伸ばした時、長時間同じ姿勢を継続した時に、強い腰痛を感じることはありませんか。 このような場合は脊椎に腰痛の原因が潜んでいる可能性があり、脊柱管狭窄症や脊椎分離症、脊椎すべり症などの種類の腰痛が考えられます。 脊柱管狭窄症は立ち上がって腰を伸ばした時を中心に強い痛みがあり、酷い時には長時間歩いた時に下半身で痺れの症状を感じることがあります。 名前から想像が付くように脊柱管の内径が狭くなることで、脊柱管内の血管や神経が圧迫されて起こる腰痛です。 脊椎分離症は腰椎の後ろ辺りの骨折で脊柱のバランスが崩れて、長時間同じ姿勢を継続した時に下半身に強い痛みや痺れを感じるものです。 脊椎すべり症も脊椎分離症と症状が似ており、ずれてお腹の方に移動した椎骨が神経を圧迫して起こる腰痛です。 まとめ いかがでしたでしょうか。 このように腰痛は、症状によって加齢、筋肉や神経、椎間板ヘルニアなどなど、様々な原因が考えられます。 これだけたくさんの種類の腰痛があると、自分の腰痛の種類を判断するのはとても難しいことです。 こんな時には、特に目立つ症状を照らし合わせて腰痛の種類を推測してみて、気になる場合は整形外科に行くなどして原因を特定してみるといいでしょう。整形外科でも原因が分からない腰痛に関しては、治療院に相談してみるといいでしょう。
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