下半身にかけて痛みや痺れなどの症状が見られる場合には、もしかしたらヘルニアの初期症状なのかも知れません。 「自分は若いからまだまだ大丈夫!」などと過信していると、実は若い方でもヘルニアになることがあるのです。 出来ることなら初期症状のうちにヘルニアであることに気づき、適切な対策が出来るのがベストです。 では、ヘルニアの初期症状について見ていきましょう。 椎間板ヘルニアの初期症状には、痛みや痺れだけではなく尿失禁も! 椎間板ヘルニアの初期症状としてもっとも知られているのは、腰の痛み、下半身の痺れなどを感じることです。 「よく考えてみると、最近体の感覚が鈍くなった感じがするかも。」と言う方も多いです。 それから、座り姿勢から急に立ち上がったり、片足ばかりがちょっとした段差につまづきやすいなど、同じ姿勢の継続や運動に支障が出てしまうこともあります。 もっと酷い方だと、足の甲や裏にまで痺れがあったり、尿失禁にも気付かないくらいに感覚が麻痺してしまう方もいます。 仰向けでの足の上下運動で、ヘルニアの初期症状かどうかを特定できる! 「ヘルニアの初期症状かもしれない。」と何となく思っていても、まだ確信が持てないと言う方もいるのではないでしょうか。 しかし、もし今感じているのが本当にヘルニアの初期症状だとしたら、出来るだけ早い段階で治療に取り組んでおいた方が良いです。 そこで、簡単なチェックとして、仰向け状態で片足をゆっくり地面に向かって直角になる位置まで上げてみてください。 もし痺れが辛くて足が上がらないという場合には、ヘルニアを発症している可能性が高いです。 痺れると言うよりも腰が抜けそうな痛みがある方は、ヘルニアではなくぎっくり腰で炎症を起こしているかも知れません。 ヘルニアの症状を引き起こしているのは、椎間板による神経の圧迫! 私たちの背骨には、「椎間板」と言う背骨の骨と骨の間でクッションのような役割をしている組織があります。 椎間板の中にはゼリーのような髄核があって、髄核は繊維輪で包まれています。 椎間板ヘルニアが起こると、髄核が飛び出して神経組織を圧迫します。 ヘルニアの初期症状である痛みや痺れなどを引き起こしているのは、実はこの突出した椎間板による神経の圧迫なのです。 初期症状の段階では、レントゲンではヘルニアだと分からないことも! 「医療機関に行けば、ヘルニアであるかどうかを特定できるはず!」と思って医療機関に駆け込んだものの、初期症状の段階ではヘルニアと診断されないことも多いようです。 と言うのは、医療機関でレントゲン写真を撮っても、椎間板は写らないので見逃してしまうことがあるのです。 ただ、ヘルニアを特定するのは絶対に不可能かと言うと、決してそのようなことはありません。 MRIであれば、椎間板どころか神経の圧迫まで確認できてヘルニアかどうかを特定することが出来ます。 まとめ ヘルニアの初期症状は下半身で痛みや痺れを感じるのが特徴ですが、酷い場合には感覚が鈍くなって尿失禁に気づかない方もいます。 さすがに、ここまで感覚が麻痺したり、激痛を感じる程の症状に発展する前に、ヘルニアであることを特定して適切な治療を進めたいものです。 ただし、医療機関に出掛けてもレントゲンではなく、MRIでないとヘルニアの診断が出来ないこともありますので注意しましょう。
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