肩こりを改善する効果を目的に、鍼灸治療に通っている方は周りでも多いのではないでしょうか。 ちなみに、鍼灸の基になっている東洋医学には、3~4千年もの歴史があると言われています。 ここまで続いてきた医学的な考え方であれば、当然体の不調が起こった時にすがりたくなるでしょう。 鍼灸は、肩こりに対して一体どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。 鍼灸治療では細かい傷を付けることで、人間本来の修復力を引き出す! 鍼灸治療で使われる鍼は注射針よりも細い、髪の毛ほどのとても細い鍼です。 鍼を使いツボを刺激することで、筋肉の緊張をほぐし、血行やリンパの代謝を促進する反応が起こるといわれています。 肩こりには筋肉疲労や緊張による血行不良が関係していると考えられているため、鍼灸治療の血行促進効果で症状の改善が期待できるということです。 施術方法は様々。自分に合った鍼灸院を選ぼう 鍼灸での施術方法はそれぞれの鍼灸院によって様々です。 患部に直接鍼を刺すところもあれば、患部とつながりのあるツボに刺していくところもあります。 実際に足を運んで自分に合った鍼灸院を探していくといいでしょう。 鍼灸師さんによる「初めての鍼灸院選び」というシリーズのコラムがありますので、ぜひ参考にしてみるといいでしょう。 >>「【初めての鍼灸院選びVol.01】鍼灸でできることを知っておこう」 鍼灸治療は治療当日よりも翌日から数日間の効果を重視すべき! 慢性的な痛みに悩まされている人ほど、鍼灸治療の肩こりに対する効果は早くくるに越したことがないと思いがちです。 確かに、治療直後から気分爽快に感じられる方もいます。 この即効的な効果の仕組みとしては、鍼を刺した時の刺激が神経から脳や脊髄に伝達して、逆に脳や脊髄が反射的に指令が起こることで、筋肉に作用が及ぶものと考えられます。 ただ、反射的な効果によるものだと、治療直後は十分に効果が実感できても、翌日から数日間のうちに治療前と同じような肩の状態に戻ってしまうことがあります。 これでは十分な血行改善効果が実感できていない可能性がありますので、鍼灸治療の効果は治療当日だけではなく、翌日から数日間の効果の方をみていくといいでしょう。 鍼灸治療は痛みがある程効果的とは限らない! 「鍼灸治療は痛ければ痛いほど、肩こりに対して大きな効果が期待できる。」と思っている人はいませんか。 鍼灸治療では細い鍼を使用するため、基本的にはそれほど大きな痛みはありません。 ただ、患者さんの状態に応じてどの深さまで鍼を入れるのかを決めますので、場合によってはちょっとした痛みを感じることもあるかも知れません。 もちろん、痛みは患者さんの状態また感じ方によって異なり、痛いから効いていると言うことではありません。 ほとんど痛みを感じなかったのに、十分な効果を実感できている方も多いものです。 まとめ 鍼灸治療は東洋医学で3千年以上もの歴史を持つ、信頼性の高い治療法の一つです。 この治療法の肩こりへの効果としては、主に肩こりの原因となる血行不良の改善、緊張の緩みなどが挙げられます。 細い鍼を使用する分治療中の痛みは少なく、効果も数日間と自宅でのケアよりも長く続きますので、慢性的な肩こりに悩まされている方は一度試してみるといいでしょう。 ただ、鍼灸院によって施術方法は様々。自分に合う院を探していくことが大切です。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします