坐骨神経痛のような痛みの症状を治療するために、ストレッチはあまり気が進まないかも知れません。 しかし、ストレッチによって圧迫部分の除圧や患部周辺の筋力を強化することは、坐骨神経痛の治療に繋がるのです。 では、坐骨神経痛の治療に効果的なストレッチ、ストレッチを行う目的について見ていきましょう。 腰や背中を意識的に伸ばすストレッチが坐骨神経痛の治療に効果的! 坐骨神経痛の治療に効果的なストレッチとして、腰や背中を意識的に伸ばすストレッチがあります。 椅子に座って行うストレッチ まずは、浅めに椅子に腰掛けて、背骨は真っ直ぐ伸ばして股を開いた状態で大きく息を吸い込みます。 次に、頭が開いた股の間にいれるつもりで、3秒かけて息をゆっくり吐きながら上半身を前に倒して戻してください。 仰向けになって行うストレッチ 今度は、仰向けに寝て両膝を腕で抱え込んで、お腹に力を入れながら1分間キープします。 それから、ゆっくりと息を吐きながら、両膝を真っ直ぐ伸ばしましょう。 腰や太ももの裏、膝の裏を伸ばすストレッチも効果的! 坐骨神経痛と言えば下半身に痺れや痛みを感じる症状で、治療のためのストレッチでは腰以外に太ももや膝の裏を伸ばすのも効果的です。 まずは、椅子に深く腰掛けて片膝を両手で抱えながら、胸に向かって引き寄せます。 3秒キープしたら膝をゆっくり下ろして、反対側の膝も同じように両手で抱えて胸に引き寄せてください。 そして、今度は両足を真っ直ぐ伸ばした状態で床の上に座って、手の指先が足の指先に届くよう上半身を前に倒してください。 限界まで倒しきったら3秒キープして、ゆっくり元の姿勢に戻します。 首から足まで体全体的に一気に出来るストレッチもお勧め! 「腰、背中、太もも、膝などと部位ごとに分けてのストレッチは面倒。」と思う方も多いでしょう。 こんな場合には、首から足まで前後一気に伸ばすことが出来て坐骨神経痛の治療に効果的なストレッチもあります。 まずは、両足を肩幅よりも若干狭めに開いて立ち、両脚はまっすぐ伸ばしたまま上半身を前に曲げて両手を床に付けます。 さらに、手を腰に添えながら、上半身を後ろに反らすストレッチも実践してみてください。 坐骨神経痛の治療のためのストレッチの目的は、患部の除圧や筋力の強化、血行改善など! 坐骨神経痛の治療のためとは言え、なぜわざわざストレッチで体を動かす必要があるのか疑問に思っている方は多いでしょう。 ストレッチには、患部の圧迫を解いて痛みを軽減する効果があります。 また、痛みや痺れを気にして体を動かさずにいると必要な筋力はどんどん低下して、患部をかばおうとする周辺の筋肉に負担をかけることで症状を悪化させる危険性があります。 このような事態を防ぐための患部周辺の筋力の強化も、坐骨神経痛の治療のためのストレッチの目的です。 他には、血行を改善することで、回復力を高めることもストレッチの目的です。 ただし、ストレッチしているときに痛みがおきた場合などは無理に行わず、気になる方は専門家に相談しながら行うようにしてください。 まとめ 坐骨神経痛は下半身を中心に痛みや痺れが起こる症状なのですが、腰や背中、太もも、膝などのストレッチで治療が可能です。 ストレッチでは、患部の圧力を解いたり、患部周辺の筋力の強化、血行改善などによる治療効果が期待できます。 部位ごとにストレッチをする時間がないと言う方は、首から足まで一気にストレッチを行うと良いでしょう。 ただし、無理には行わず、自分のからだの声を聞きながら行ってくださいね!
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