顎で音が鳴ったり、痛みを感じたりなどの症状がある顎関節症には、専門外来があることを知っていましたか。 顎関節症になってもどういう医者にかかったら良いのか、分からない方は多いでしょう。 「顎関節症を歯医者さんに行けば良いのだ。」と分かっていても、何となく堂々と行く気になれない方もいるでしょう。 こんな方にとって顎関節症の専門外来があることは心強いものですが、顎関節症の専門外来では一体どのような治療を行っているのでしょうか。 顎関節症で専門外来を利用するタイミングは、顎で何らかの違和感を感じる時! 顎関節症の専門外来の利用を迷っている方は、次のような症状があるかどうかで診察を検討してみると良いでしょう。 まずは、口が開きにくかったり、引っ掛かりを感じることはありませんか。 顎の筋肉や関節で痛みやコリがあったり、噛み合わせや引っ掛かりによる音があったりしませんか。 この他には、顎が外れていて口が閉じられない顎関節脱臼の疑いがある方、咬み合わせが気になる方なども顎関節症の専門外来を利用したすると良いでしょう。 専門外来では画像検査や機能検査で、顎関節症の原因を知ることが出来る! 顎関節症の治療を受ける前に、まずは顎のどういう部分に異常があるのか、なぜ異常があるのかを特定する必要があります。 それで、専門外来では一般的に、X線やCT、MRIなどの画像検査を行って顎の状態を確認します。 さらに、筋電図検査や三次元顎運動測定、咬合接触圧測定などの検査で、顎がどれだけ正常に動くか顎の機能を確認します。 顎関節症の基本的な治療法は、運動療法や薬物療法、マウスピース! 専門外来で行う顎関節症の基本的な治療法としては、まずは口を大きく開ける訓練や顎の筋肉を柔らかくするためのマッサージなどの運動療法があります。 それから、痛み止めの非ステロイド系抗炎症薬、痛みと同時に筋肉の緊張を軽減する中枢性筋弛緩薬、ストレスを改善する抗不安薬などの薬による薬物療法もあります。 他には、噛み合せを調整したり、顎の筋肉の緊張や負担を軽減したり、ずれた関節円盤を正常な位置に戻したりするために、マウスピースを使用することもあります。 基本的な治療法で顎関節症が改善しなければ、マニピュレーション法や手術の可能性も! 専門外来で運動療法や薬物療法、マウスピースなどの基本的な治療を行っても、顎関節症の症状が改善しないことがあります。 このような場合には、麻酔薬や生理食塩水を顎の関節に注入して、顎を回転させながら関節円盤を正常な位置に戻すマニピュレーション法を行うことがあります。 運動療法や薬物療法、マウスピース、マニピュレーション法などの治療を3ヶ月以上行っても改善が見られなければ、外科的手術を進められることがあります。 どうしても改善しない場合は治療院を選択肢のひとつに 整体や鍼灸治療で改善するときいて、あまりピンとこない方も多いでしょう。 しかし、院によっては顎関節症を改善するための治療を行っているところもあります。 どうしも改善しないときには、治療院を選択肢のひとつに入れてみるのもいいでしょう。 まとめ 顎関節症の専門外来に通うメリットは、まずは顎関節症の疑いがある場合に堂々と医療機関に通いやすい点にあります。 専門外来では、治療の前に画像検査や機能検査で顎関節症の原因を特定します。 それから、運動療法や薬物療法、マウスピース、マニピュレーション法などから適切な治療を選択して進めます。 これらの治療方法で改善が見られなければ外科的手術の可能性もありますので、出来るだけ早い段階で治療を進めるのが良いでしょう。 また、治療院での治療も選択肢のひとつに入れてみるのもいいでしょう。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします