「五十肩の激痛で夜も眠れないほど。」と言う方には、医師から神経ブロック注射を勧められる方もいるのではないでしょうか。 もちろん、神経ブロック注射で本当に痛みは治まるのであれば、それに越したことはありません。 しかし、効果はどのくらい持続するのか、副作用の心配はないのか、気になっている方は多いでしょう。 では、五十肩の治療で使われる神経ブロック注射について見てみましょう。 神経ブロック注射は肩甲上神経を麻痺させることで五十肩の痛みを軽減するもの! 五十肩で神経ブロック注射を打つ部分は、主に肩甲上神経です。 この神経は肩の関節や肩甲骨付近、腕などの運動だけではなく、知覚にも大きく関わっている神経です。 肩甲上神経に抗炎症剤や局所麻酔剤などの注射をして肩甲上神経を麻痺させれば、五十肩による痛みを緩和することができます。 ちなみに、神経ブロック注射は通常の注射と同じようなもので、入院の必要はありません。 神経ブロック注射の効果は1時間半くらい! 神経ブロック注射は、患部に直接痛みを抑える成分を注入することで高い効果が実感しやすい注射です。 ただ、神経ブロック注射は麻酔ですので、残念ながら効果が永久的に継続する訳ではありません。 麻酔と言えば、ある程度の時間が経つと再び痛みが表れてくるでしょう。 五十肩の痛みを緩和するために打つ神経ブロック注射も通常の麻酔と同じようなもので、効果の持続時間は1時間半くらいです。 激痛でどうにも我慢できないと言う場合には、痛みを緩和する1つの方法として検討してみると良いでしょう。 神経ブロック注射が効きにくい場合は、関節内注射を打つことも! 五十肩の痛みを緩和するために使われる注射は、神経ブロック注射だけではありません。 神経ブロック注射だけでは効きにくい強い痛みの場合には、ステロイドやヒアルロン酸などを関節内に注射することもあります。 ステロイドの関節内注射は、炎症を抑える効果が強くて神経ブロック注射よりも強い症状に対応しやすいのが特徴です。 ヒアルロン酸は肩関節の潤滑油としての役割を果たす成分で、関節内に注射することで肩の動きをスムーズにする効果が期待できます。 高い効果が期待できるものほど副作用の心配も大きいことに注意! 少しでも五十肩の激痛から解放されるのなら。」と思って、神経ブロック注射よりも高い効果が期待できる注射を検討する方も多いでしょう。 しかし、効果が高いと言うことは、それだけ作用が強く副作用の危険性も考えられると言うことです。 例えば、ステロイドの関節内注射には、数回の使用に止めておかないと副作用で腱が切れやすくなってしまうことがあります。 注射はメリットばかりではないですので、副作用の危険性も踏まえつつ検討することが大切です。 まとめ 五十肩の痛みに耐えられなくなった時に有効な神経ブロック注射は、肩甲上神経を麻痺させて痛みを緩和する注射です。 神経ブロック注射でなかなか効果が実感できない場合には、関節内にステロイドやヒアルロン酸を注射することもあります。 「出来ることなら痛みから解放されて快適に過ごしたい。」と思うかも知れませんが、注射には副作用のリスクを伴うものもあります。 ですので、注射を受けるかどうかは、副作用のリスクを踏まえつつ慎重に判断する必要があります。
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