「五十肩は自然に改善するから。」と言う言葉を鵜呑みにしていませんか。 確かに、痛み自体は自然に引いてしまうことが多いのですが、肩が動かしにくくなっていることがよくあるようです。 では、五十肩を根本的に改善するためには、一体どのように治療を進めたら良いのでしょうか。 五十肩は急性期、拘縮期、回復期の順で症状が変化する! 五十肩の治療法について考える前に、五十肩の症状の変化について知っておく必要があります。 五十肩を発症して2~3ヶ月の間は「急性期」と言って、疼痛によって肩の可動域が制限されてしまう時期です。 そして、五十肩を発症して4~6ヶ月目くらいは「拘縮期」で、肩の可動域が急性期以上に制限されやすくなります。 さらに、五十肩を発症して6ヶ月~2年目くらいまでは「回復期」で、疼痛は改善して肩の可動域を広げていくチャンスです。 痛みが治っても関節拘縮が起こってしまうことも! 五十肩の痛みが少しずつ改善していくと安心してしまいがちですが、五十肩は痛みが改善したからと言って治ったと言う訳ではありません。 適切な治療を受けずに自然に痛みが引いた場合には、肩の可動域が制限されてしまっている可能性が高いです。 激しい痛みがある急性期には、患部を庇って肩を動かさないように過ごしている方が多いでしょう。 それで、関節拘縮、肩を動かすための筋肉の衰えが生じてしまっているものと考えられます。 ですので、急性期の痛みが落ち着いて肩の可動域が制限されやすくなる拘縮期には、適切な治療を進める必要があります。 自分で積極的に改善のためのセルフケアや治療を受けることが大切 拘縮期に治療のタイミングを逃して一旦関節拘縮を起こしてしまうと、元の肩の可動域に戻すのが困難になってしまいます。 そうならないためにも、セルフケアを行ったり、整形外科でリハビりを受けたり、鍼灸院や接骨院などで治療を受け、セルフケアの指導を行ってもらうなど、自ら積極的に行っていくことが大切です。 回復期のリハビリとしてアイロン体操が効果的! 五十肩を改善するための回復期のリハビリとして、アイロン体操を実践してみましょう。 まずは、痛みを感じる方の手にアイロンを持って、反対側の手は台に付いて体を支えます。 そして、肩は脱力した状態でゆっくりとアイロンを振り、慣れてきたら少しずつ振りを大きくしていきます。 アイロン体操と言う名前が付いていますが、アイロンの代わりに水の入ったペットボトルを使用しても大丈夫です。 アイロン体操は1回につき20回を1日2回行いましょう。 まとめ 五十肩が自然に改善すると言うのは、あくまでも痛みに関してです。 自然治癒に依存していると、痛みが改善しても肩の可動域までは制限されたまま改善しないことがあります。 このようなことを避けるためには、鍼灸マッサージ治療や運動療法を行うタイミングを適切に把握する必要があります。 その上で、時期に応じた方法で治療を進めていきましょう。
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