妊婦さんには色々な体の悩みがあるものですが、その中の一つに坐骨神経痛があります。 妊娠中はホルモンバランスの変化で体に様々な異常が起こりやすく、さらに徐々に大きくなるお腹を支えるために腰に負担がかかりやすくなるのです。 では、こんな坐骨神経痛の症状、妊娠中に実践しても良い対策法について見ていきましょう。 坐骨神経痛は下半身に起こる痛みや痺れの症状! 「坐骨神経痛」は病名の一つとして考えている方が多いのですが、実は症状の名前に過ぎません。 特に腰に負担のかかりやすい妊婦さんの場合は、腰痛から症状がスタートすることが多いものです。 そして、気付いた時には、お尻や太ももの裏側、ふくらはぎなどの下半身にかけて痛みや麻痺の症状が現れるといったことが多々あるようです。 妊娠中は大きなお腹で思うように動きが取れないため、坐骨神経痛が酷くなるとますます不快感は募っていくばかりです。 あまりに酷い痛みに発展すると、出産の時にいきむのも困難になってしまうことがあります。 体を温めることやベルトで固定することで快適に過ごすこと 妊婦さんにとって不快な症状である坐骨神経痛を改善するためには、まずは体を冷やさないようにすることです。 体が冷えていると腰周りの筋肉が凝り固まって症状が悪化しやすくなりますが、温めることで血行が良くなって症状が改善することがあります。 蒸しタオルで温めるのも良いのですが、毎日湯船にゆったり浸かるのも効果的です。 そして、必要に応じて、腰への負担を和らげるためのトコちゃんベルトを上手に活用しましょう。 トコちゃんベルトは坐骨神経痛を発症している方だけではなく、今後の発症を予防するための対策にもなります。 腰やお尻に負担のかかりにくい寝方を心掛けること そもそも、妊婦さんに起こりやすい坐骨神経痛は、腰周辺の筋肉や骨格が坐骨神経を圧迫することに原因があります。 ですので、痛みを感じる部分を下にして寝てしまうと、患部がますます圧迫されて痛みを悪化させてしまいます。 患部への負担を少しでも軽減するためには、体を曲げた状態で横向きに寝て腰やお尻に負担をかけないようにすることです。 左右両方に症状がある場合には、症状の酷い方を上にして抱き枕やクッションなどを使って体への負担を分散させましょう。 無理のない範囲でストレッチを行うのも効果的! 妊娠中は無理は禁物ですが、出来る範囲でストレッチを心掛けて腰周りの筋肉を柔軟にしておくことも坐骨神経痛の改善に効果的です。 まずは、足をハの字に開いて立ち、左右どちらかを向きながら片足の裏をもう片足の膝に付けてください。 次に、伸ばした方の足の膝はそのまま伸ばした状態で、ゆっくりと上体を前傾して30秒間キープしてください。 伸ばす時は細く長く息を吐くことを意識して、片側を伸ばしたらもう片方も同じように伸ばしてみてください。 もちろん、妊娠中はお腹を圧迫しないこと、無理な体勢にならないことなどに注意しながらストレッチを実践してください。 まとめ 妊婦さんに起こりやすい坐骨神経痛は、このような方法で早めに対策を取ることで最小限の症状に留めることが可能です。 ただ、何も対策せず放置してしまうと、出産時にいきむのが大変になるばかりではなく、産後にも症状を残してしまうことがあります。 ストレッチは無理でも、せめて体を温めること、トコちゃんベルトを活用すること、下半身に負担のかかりにくい寝方をすることなどの簡単な対策だけでもしておきましょう。
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