ぎっくり腰になった時に、コルセットを使用する方は多いでしょう。 しかし、中には「ぎっくり腰の治療に、本当にコルセットが必要なの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。 確かに、コルセットは使い方次第で、良いアイテムにも悪いアイテムにもなってしまいます。 では、コルセットの効果、正しいコルセットの使い方について見ていきましょう。 コルセットは痛みの出やすい姿勢にならないよう固定するもの! 「コルセットがぎっくり腰自体を治してくれる。」と思っていませんか。 残念ながらコルセットにこんな圧倒的な治療効果はなく、あくまでも痛みの出やすい姿勢にならないよう患部を固定してくれる効果に止まります。 ぎっくり腰の場合には、コルセットを上手く利用することで体の支えとなる筋肉、背筋などの働きをサポートして痛みを軽減することが出来ます。 ただ、ずっとコルセットを使用するのもかえって腰周りの筋肉を弱らせてしまう原因になりますので、必要最小限の使用にしておくのが望ましいです。 コルセットは腰にフィットしやすい2段式のものが良い! コルセットは、市販のものから医療機関で扱っているものまで様々なものがあります。 手軽に手に入るものとしてついつい市販品に手を出してしまう方もいるのですが、せっかく付けていてもフィットしないものでは意味がありません。 日常生活に支障が出てしまうような、不快感があって使いにくいコルセットでも良くありません。 通気性が良いこと、日常的な動きに支障が出にくいものであることはもちろんのこと、しっかりと腰にフィットしてくれて腹圧を逃さずに患部を固定してくれることも大切です。 そこでお勧めなのが、1段式ではなく2段式で骨盤から股関節までの広範囲を確実に固定してくれるものです。 ぎっくり腰では軟性コルセットが使われることが多い! コルセットには、大きく軟性コルセットと硬性コルセットの2種類があります。 この中でぎっくり腰に使われることが多いのが、軟性コルセットです。 硬性コルセットは金属やプラスチック、セルロイドなどで出来ていて、手術後や圧迫骨折の際の腰周辺の固定に使われることが多いです。 軟性コルセットは柔らかい素材で出来ており、日常生活に負担になりにくいものです。 ぎっくり腰の他に、椎間板ヘルニアなどの強い痛みを伴う腰痛に使用することが多いです。 いずれにしても、腰全体に安定感、適度な腹圧を与えて腰椎への負担を和らげてくれます。 コルセットは痛む部分を中心にベルトを付けるのが正しい使用法! せっかくコルセットを付けていても、誤った付け方ではぎっくり腰に対する効果を十分に実感することが出来ません。 まず、腰の中でも上の方を中心に痛みを感じる場合には、その部分を中心に幅が広めのベルトを巻き付けましょう。 そして、もう少し下のお尻周辺を中心に痛みを感じる場合には、若干細めの骨盤ベルトを骨盤を中心に巻き付けるのが良いでしょう。 動作の最中にずれないようにするには、2段式のベルトを使用した方が良いです。 まとめ ぎっくり腰の治療に必ずしもコルセットが必要と言う訳ではないのですが、コルセットは痛みの少ない姿勢を保持するのに大いに役立つアイテムです。 ただ、コルセットはただ付ければ良いと言う訳ではなく、体の支えとなる筋肉、背筋の働きをきちんとサポートしてくれるよう適切に装着する必要があります。 腰にきちんとフィットするものを賢く選んで正しく使用し、コルセットの効果を十分に実感して少しでも快適に過ごしましょう。
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