ヘルニア手術後のリハビリは、とても大切なこととして言われています。 実は、ヘルニアの治療は根本的な治療ではなく、症状自体を抑えるだけの対症療法であることが多いのです。 だからこそ、治療を受けても根本的な原因自体を解決できておらず、症状を再発してしまうことがあります。 ヘルニア手術後の一定期間は手術を受けた病院でリハビリを行うでしょうが、自分でも負担を減らすためにできるセルフケアは一体どのようなものがあるのでしょうか。 ヘルニア手術後のリハビリは、腹筋や背筋を鍛えるのがポイント! ヘルニアで強い痛みを経験している方ほど、ヘルニア手術後のリハビリが怖くなってしまうかも知れません。 確かに、急性期の激痛を感じている間は痛みを落ち着かせるケアの方が大切ですので、無理して動く必要はなくむしろ安静にしているのが良いです。 しかし、痛みが落ち着いてからも安静を続けていると、だんだんと使わない筋肉が衰えて体を支えている腰に負担がかかりやすくなります。 ですので、ヘルニア手術後のリハビリ通院が終わった後は、腰への負担を減らすために、腹筋や背筋を鍛えるのがポイントとなってきます。 まずは、膝を抱える体幹ストレッチからスタート! ヘルニア手術後のリハビリが終わったからといって、何もしないのではなく、腰への負担を減らすためのセルフケアは大切です。 ただし、患部に急激に大きな負担をかけないために段階を踏んで行う必要があります。 最初に膝を抱える体幹ストレッチから実践してみることをお勧めします。 まずは、両足を伸ばした状態で仰向けに寝て、片足を両手で抱えます。 そして、息をゆっくり吐きながら抱えた足を胸の前に引き寄せて、暫くキープします。 もう片足も同じようにストレッチしましょう。 体幹ストレッチの次は、全身を使った寝返り運動! 体幹ストレッチに慣れてきたら、第2ステップとして全身を使った寝返り運動をしてみましょう。 寝返りと言えば、通常は上半身から先に捻り、その動きに合わせて下半身を捻ることが多いものです。 しかし、ヘルニア手術後すぐにこれをしてしまうと、痛みを再発させてしまったり症状を悪化させてしまう危険性があります。 ですので、上半身と下半身を同時に寝返りできるよう訓練して、寝ている時に無意識のうちにこのような寝返りが出来るようにする必要があります。 立ち上がったり歩いたりする前に、腹式呼吸や体を捻るリハビリ! 「上半身が起こせるようになったら、次のステップに進みます。 寝返りが上手く出来るようになったら、腰に負担がかからないよう腹式呼吸を訓練します。 出来る範囲で体を捻って、体の可動域を広げる訓練も行います。 ここまで出来るようになったら、さらしやバンドなどを活用して立ち上がる訓練、歩く訓練へとさらにステップアップすることが出来ます。 まとめ ヘルニア手術後のリハビリは、手術ではカバーしきれない根本的な治療として大切なことです。 それで、ヘルニア手術後のリハビリでは、腰への負担を軽減するために腹筋や背筋を鍛える必要があります。 体幹ストレッチ、寝返り運動、腹式呼吸、体を捻る運動などと徐々にステップアップして、無理のないようリハビリを実践しましょう。 できればこのようなリハビリを行うことを、手術を担当してくれた医師に共有しておくと安心でしょう。
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