子どもが腰痛の症状を訴えると、周りの大人としては心配になりませんか。 確かに、腰痛にはお年寄りのイメージが強いからなのでしょう。 しかし、子どもはまだ体が成長段階にあったり、活発に動き回る時期でもあるからこそ、腰痛が起こることがあるのです。 では、子どもの腰痛には一体どのようなものがあるのでしょうか。 疲労骨折が原因で腰椎分離症・すべり症になることがある! 子どもの腰痛の原因としてまず考えられるのが、激しい運動による負荷で疲労骨折を起こしてしまうことです。 10代までの子どもの場合は筋肉も骨も成長段階にあって弱いからこそ、骨が運動による負荷に耐えきれないことがあるのです。 背骨の一部がずれる腰椎分離症・すべり症は、子どもにもっとも多い疲労骨折による腰痛です。 腰を反らした時に、運動中、腰の真ん中の骨に力を加えて時などに痛みを感じる場合には、腰椎分離症・すべり症の可能性があります。 筋肉疲労が原因で筋・筋膜性腰痛になることがある! 部活動や習い事などでスポーツを習慣にしている子どもの場合には、筋肉を使いすぎることで筋肉疲労による腰痛を起こしてしまうことがあります。 「筋・筋膜性腰痛」と言って、筋肉や筋肉を包む筋膜で炎症を起こしてしまう腰痛に悩まされる子どもも多いです。 しかし、子どもの場合は大人に比べると疲労の回復が早いため、長くても1週間くらいで治ることが多く、肉離れのような重大な症状でない限りは心配ありません。 腰痛には背骨の異常が原因であることも! 子どもの腰痛の中でももっとも心配な腰痛に、背骨の異常が原因のものがあります。 背骨の異常には、成長過程で背骨の椎骨が変形して歪んでしまう「脊椎側弯症(脊柱側弯症)」と言う症状があります。 なぜ背骨に異常が発生するのかははっきり分かっておらず、生まれつき脊髄や脊椎、筋肉などの異常があったり、遺伝で何らかの障害があるのではないかと言われています。 また、脊椎側弯症の発症者には、肥満児や10代の女の子が多いようです。 激痛を感じたり、長期間痛みが続く時には注意が必要! 子どもの腰痛には、脊椎側弯症のようなほとんど初期症状が無く、重症化した時には呼吸困難に陥るものもあります。 筋肉疲労が原因の腰痛でも肉離れの場合には、激痛を感じたり数日しても痛みが軽くならなかったりすることがあります。 特に激痛があったり、痛みが悪化している感じがする場合には、適切な治療が必要な症状かも知れないと疑った方が良いでしょう。 まとめ 子どもに腰痛は無縁だと思っている大人は多いですが、筋肉や骨が成長過程にあって未熟なこどもだからこそ腰痛が起こりやすいのです。 ですので、日常的に激しいスポーツをしている子どもがいる場合には、周りの大人が子どもの体調を気遣ってあげることが重要です。 子どもが激痛や長期間の痛みを訴えている時は決して放置せず、適切な治療を受けさせるようにしましょう。
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