がっちりした印象を与えるいかり肩は、自宅のストレッチで矯正することができます。 いかり肩の人は、首、肩、背中の筋肉が緊張し、固くなっています。ここにある筋肉群をストレッチでよくほぐすと、肩を自然なラインに戻すことができます。 いかり肩が矯正されると、女性らしい雰囲気になり、和服やタンクトップがよく似合うようになります。また固くなった筋肉を柔軟にするストレッチの効果で、がんこな肩こりも改善させることができます。 いかり肩とはどんな体型なのか? いかり肩とは、標準的な人にくらべると、肩の位置がより上にある体型のことです。このような人の骨格は、鎖骨のラインが標準よりも上向きになっています。そのためいかり肩の人のなかには、首の付け根から肩へのラインがほぼ真横一直線のように見える人もいます。 この体型の外見の特徴は、肩が角ばってよく目立つ、肩幅が実際よりも広く見えるなどです。そのためファッション面では、スーツが似合う、顔が小さく見えるなどのメリットがあります。 ただ、肩のラインに丸みが感じられないことから、女性のなかにはいかり肩が悩みだという人が多いのも事実です。また肩や背中の筋肉が緊張しやすく、肩こりがおきやすいのもこの体型の人の特徴です。 どんな人がいかり肩になりやすいの? 鎖骨の両端がふつうよりも上にずれるのは、首の骨、背骨、肩甲骨などのゆがみのせいです。こうしたゆがみは、日常生活のなかの癖によってひきおこされることがあります。 いかり肩になりやすい生活習慣として、机に頬杖をつく癖、パソコンでの長時間作業、重いバッグを片側の肩にかける癖などがあげられます。 これらは猫背や巻き肩になりやすい生活習慣です。しかしこうした習慣による悪い姿勢を正そうとして、逆に胸を不自然に張る人はいかり肩になりやすくなります。胸を大きく反らせる習慣がつくと、肩甲骨を動かす筋肉が収縮したまま固まってしまうからです。 いかり肩を治すメリット 女性がいかり肩を矯正すると、和服を楽に着こなせるようになります。女性の和服姿では、いかり肩とは反対の、なだらかな肩のラインが美しいとされているからです。首から肩のラインがゆるやかに下がると、キャミソールなどの肩を露出する服も似合うようになります。 骨格を調節していかり肩を治すことで、慢性的な肩こりの解消も期待できます。 いかり肩の人の骨格の特徴として、胸椎がふつうよりも反っていること、肩甲骨も上にあがっていることなどがあげられます。こうした骨格のゆがみがあると、首、肩、背中上部にかけて広がる僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋が不自然に緊張します。 これがいかり肩の人の肩こりや首こりの原因です。3つの筋肉群をゆるめることで、肩甲骨が正しい位置に戻り、肩こりが解消します。 いかり肩を治す2種類のストレッチ 僧帽筋の上部に効果的なストレッチ 僧帽筋の上部に効果のあるストレッチをご紹介します。 右側の僧帽筋を伸ばします。 背筋をまっすぐにして椅子に座り、顔は正面に向けます。顔は正面を向いたまま、頭を左肩に近づけるようにして倒します。左耳が肩よりも前に出るように、頭を右側へ軽く回します。このポーズを30秒キープします。 右肩が動いたり上がったりしないように注意しましょう。頭を正面の位置へ戻したら、次に反対側へ倒して左側の僧帽筋を伸ばします。左右の動作でワンセットです。1日に5セット行います。 肩甲挙筋を伸ばすストレッチ 肩甲挙筋を伸ばすストレッチをご紹介します。 右側の肩甲挙筋を伸ばします。背筋をまっすぐにして椅子に座ります。鼻を左肩に近づけるように、できるところまで頭を左側へ倒します。右肩があがりやすいので、左手で右肩を押さえるといいでしょう。首から背中上部の筋肉が伸びているのを感じることができたら成功です。 このポーズを30秒キープします。頭を元の位置に戻したら、次に右側へ頭を倒して左側の肩甲挙筋をストレッチします。左右の動作でワンセットです。1日に5セット行います。
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